ケルチ海峡付近の黒海で嵐によりタンカーの船体分断
2024年12月15日、黒海とアゾフ海を結ぶケルチ海峡付近でロシア船籍のタンカー「VOLGONEFT 212」と「VOLGONEFT 239」が嵐に見舞われる事故が発生。
激しい嵐によりタンカー「VOLGONEFT 212」の船体は半分に割れて分断。事故当時、「VOLGONEFT 212」には15人の乗組員が乗船しており、少なくとも1人の死亡が確認されたという。残る14人のうち12人は救助されましたが2人が行方不明。救助された12人のうち2人は重篤な状態にあると報告されています。
タンカー「VOLGONEFT 239」は嵐により損傷して漂流した後、タマン港付近で座礁。乗船していた14人の乗組員は12月16日に避難している。
「VOLGONEFT 212」は約4,300トン、「VOLGONEFT 239」は不明ですが、2隻のタンカーには合計9,200トンの燃料油が積まれていたと報じられています。船体が分断してしまった「VOLGONEFT 212」の船首部分は沈没し、付近海域へ油の流出が確認されているという。今後、さらなる事態悪化により油流出の規模拡大が懸念されています。
タンカー「VOLGONEFT 212」
船名 | VOLGONEFT 212 |
長さ | 136m |
幅 | 16m |
船籍 | ロシア |
建造年 | 1969年 |
タンカー「VOLGONEFT 239」
船名 | VOLGONEFT 239 |
長さ | 132m |
幅 | 17m |
船籍 | ロシア |
建造年 | 1973年 |
【動画】船体が分断したタンカー「VOLGONEFT 212」
Two Russian oil tankers, the Volgoneft-212 and the Volgoneft-239, are in distress in reasonably heavy seas 8 km off the Kerch Strait in Ukraine's Russian-occupied Crimea. The bow of one of them, (Volgoneft-212?) has broken off. 4.3K tons fuel oil could spill. pic.twitter.com/MXFJq5SoxC
— Euan MacDonald (@Euan_MacDonald) December 15, 2024
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