昨年の2021年に行ったモノパイル、トランジションピースの設置に続き、秋田洋上風力発電で今週にも上部の風車設置がいよいよ始まるようです。風車設置を行うのは昨年同様、800トン吊りSEP起重機船「SEAJACKS ZARATAN」。
SEP起重機船「SEAJACKS ZARATAN」入港

2022年6月15日、SEP起重機船「SEAJACKS ZARATAN」が秋田港に入港。
- 日本国内初となる商業ベースでの大型洋上風力発電事業
- 設置位置:秋田県 秋田港(13基)、能代港(20基) 港湾区域
- 発電容量:MHI Vestas V117–4.2 MW、4.2MW×33基=138.6MW
- 風車基礎:着床式、モノパイル
- 売電先:東北電力株式会社、売電期間20年
早ければ今週にも上部の風車設置作業が開始される予定ですが、設置を行うのは能代港から。2022年4月から風車タワーの事前組立作業を行っていたのでタワー部材は一括で設置。今秋にかけて風車設置を行い、2022年末までの商業運転開始を目指している。

少し離れていますが石川県で起きた地震の影響はあるのでしょうか。
直接の影響は無かったと思いますが、作業中に地震が起きるかもしれないという危機意識は高くなったはず。通常の起重機船に比べて、波による吊荷の振れが無く施工性、安全性が高いという特徴のSEP起重機船ですが、地震で船体自体が揺れると吊荷が振れて挟まれたり、場合によっては吊具が破損して吊荷が落下する可能性も。
あと、地震による津波も怖いですね。ただ回避方法は、津波の影響を受けない高さまでレグを操作して船体を上昇させるしか無さそうですが。

想像して怖そうなタイミングはブレードの設置作業中。ブレードの取付を始めた状態で地震が発生すると・・・。中で取付作業をしている人は生きた心地がしないでしょうね。
事故が起こらない事を祈っています。
よく読まれている記事