台湾の海龍洋上風力で全73基のジャケット設置完了

台湾の海龍洋上風力で全73基のジャケット設置完了 洋上風力発電
スポンサーリンク

台湾の海龍洋上風力で全73基のジャケット設置完了

2025年8月20日、台湾西部の彰化県沖で建設が進められている「Hai Long Offshore Wind」(海龍洋上風力発電所)で全73基のジャケット基礎設置完了が発表されました。

「Hai Long Offshore Wind」はNorthland Power三井物産Gentariで構成されるHai Long Offshore Wind Projectが3つのフェーズに分けて開発を進めている。2A(294MW)、2B(224MW)、3(504MW)では、Siemens Gamesaの14MW風力タービン「SG 14-222 DD」73基と洋上変電所2基を設置する計画。

「Hai Long Offshore Wind」の洋上建設作業は2024年4月に開始。基礎杭打設を含むジャケット設置作業をおこなったのは、4,000トン吊りクレーン船「Green Jade」。

Hai Long Offshore Wind(海龍洋上風力発電所)の概要

名称Hai Long Offshore Wind(海龍洋上風力発電所)
設置位置台湾中西部 彰化海岸から西へ45~70kmの台湾海峡
水深35m~55m
発電容量1,022MW(2a:294MW、2b:224MW、3:504MW)
基礎構造着床式、ジャケット
タービンメーカーSiemens Gamesa
風力タービン14MW「SG 14-222 DD」
設置基数73基
運転開始2025年~2026年
事業者Hai Long Offshore Wind Project
その他洋上変電所2基
Hai Long Offshore Wind Projectの構成企業
  • Northland Power
  • MITSUI & CO.(三井物産)
  • Gentari
スポンサーリンク

DP3搭載 4,000トン吊り自航式クレーン船「Green Jade」

4,000トン吊り自航式クレーン船「Green Jade」
出典:CSBC
中能洋上風力でジャケット基礎を設置するクレーン船「Green Jade」
出典:CSBC-DEME Wind Engineering
船名Green Jade(環海翡翠)
吊上能力4,000トン吊
長さ216.5m
49.0m
深さ16.8m
推進器アジマススラスター 4×4,500kW
格納式スラスター  2×4,200kW
トンネルスラスター 2×2,500kW
DPSDP3
甲板スペース168m×49m
甲板強度20t/m2(ダブルデッキ)
宿泊設備160人
建造年2023年6月
(建造開始:2020年9月)
建造場所CSBC’s shipyard in Kaohsiung:台湾
所有会社CDWE
(CSBC[台湾]とDEME Offshore[ベルギー]の合弁会社)

台湾初の洋上風力向け自航式大型クレーン船として、台湾南部の高雄市にある台湾国際造船股份有限公司(CSBC)で建造され、2023年6月に完成・引き渡し。4,000トン吊りのメインクレーンは、日本最大の起重機船「海翔」によって設置作業がおこなわれました。

完成後の初作業は、台湾西部の彰化県沖で建設が進められている中能洋上風力(Zhong Neng Offshore Wind)のジャケット設置。

台湾で4,000トン吊りクレーン船「GREEN JADE」進水
2022年4月3日、台湾南部の高雄市にある台湾国際造船高雄造船所で建造中の「GREEN JADE」が進水式を行ったようです。
台湾の高雄港で建造中の「GREEN JADE」クレーン設置を行う「海翔」
気になっていた台湾の高雄港に出張中の日本最大4,100トン吊り起重機船「海翔」ですが、「GREEN JADE」建造のお手伝いをしていたようです。Youtubeにアップされている動画などを確認すると大きな部材のクレーン設置は完了している模様。
台湾で「GREEN JADE」クレーン設置を終えた「海翔」が帰国へ
台湾で建造中の4,000トン吊り自航式クレーン船「GREEN JADE」のメインクレーン設置という大役を果たした「海翔」が帰国への準備を進めている。帰国方法は往路と同様「INNOVATION WAY」に載せた状態になるようです。
台湾のHai Long洋上風力でGreen Jadeを使用予定
Hai Long Offshore Windは、CDWEと洋上風車の基礎と風車タービン及び洋上変電所の輸送と設置について契約を行ったことを発表。設置作業には台湾で建造中の4,000トン吊りクレーン船「Green Jade」が使用される予定。
台湾で建造中の「Green Jade」4,400トンの荷重試験に成功
台湾南部の高雄市にある台湾国際造船股份有限公司(CSBC)で建造している4,000トン吊りクレーン船「Green Jade」(環海翡翠)の荷重試験が実施され、無事に終了したようです。
4,000トン吊りクレーン船「Green Jade」ついに完成
2023年6月30日、台湾南部の高雄市にある台湾国際造船股份有限公司(CSBC)で建造していた4,000トン吊り自航式クレーン船「Green Jade」(環海翡翠)の引き渡しがおこなわれました。
高雄港に停泊中の「Green Jade」にタンカーが衝突
2023年7月21日11時5分(現地時間)、台湾の高雄港に停泊していた4,000トン吊りクレーン船「Green Jade」に入港してきたタンカー「HUA YUN」が衝突する事故が発生。
台湾の中能洋上風力で「Green Jade」によるジャケット設置
台湾西部の彰化県沖で建設が進められている中能洋上風力で4,000トン吊りクレーン船「Green Jade」によるジャケット設置作業が始まりました。「Green Jade」は台湾初の洋上風力向け自航式大型クレーン船で、今回の作業が初施工。
台湾のHai Long洋上風力でCAPEのバイブロハンマー使用
2024年1月17日、CAPE HollandはCDWEが受注している台湾の洋上風力発電プロジェクト「Hai Long Offshore Wind」向けにバイブロリフティングツールを供給すると発表しました。
台湾の中能洋上風力で全31基のジャケット基礎設置完了
2024年3月4日、台湾の中能洋上風力発電所(Zhong Neng Offshore Wind Farm)で全31基のジャケット基礎設置が完了したと中能洋上風力発電所CEO Joris Hol氏がLinkedInへの投稿で明らかにしました。
台湾のHai Long洋上風力で洋上建設作業がスタート
2024年4月11日、台湾西部の彰化県沖に設置する計画の洋上風力発電所「Hai Long Offshore Wind」で洋上建設作業の本格開始に伴う式典が開催されました。
台湾のHai Long洋上風力で2,800トンの洋上変電所設置
2024年5月20日、CSBC-DEME Wind Engineering(CDWE)は先週末に台湾の「Hai Long Offshore Wind」で1基目の洋上変電所設置を完了したと発表。
台湾のHai Long洋上風力で2025年の設置作業を開始
2025年3月7日、CSBC-DEME Wind Engineering(CDWE)はHai Long 3で最初のジャケット基礎杭設置を完了し、2025年の設置作業が始まったことをLinkedInへの投稿で発表しました。
台湾の海龍洋上風力でジャケット基礎杭219本設置完了
台湾西部の彰化県沖で建設が進められている「Hai Long Offshore Wind」でジャケット基礎杭219本の設置作業が完了しました。
台湾の海龍洋上風力で全73基のジャケット設置完了
2025年8月20日、台湾西部の彰化県沖で建設が進められている「Hai Long Offshore Wind」(海龍洋上風力発電所)で全73基のジャケット基礎設置完了が発表されました。
スポンサーリンク
興味深い海の世界

あらゆるものが巨大な海の世界。
なかでもインパクトの強い画像を中心に海の世界を紹介。

スポンサーリンク
世界のサルベージ オペレーション

来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
世界各地で実施されている困難なサルベージの数々を紹介。

Crane1000をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました