オランダで建設中の「Hollandse Kust Noord offshore wind farm」で洋上変電所の設置が行われた。設置を行ったのはベルギーのDEMEが所有する5,000トン吊りクレーン船「Orion」。
Hollandse Kust Noordで洋上変電所設置
2022年10月3日~4日にかけて、オランダの海岸から沖合へ18.5kmの位置に建設中の洋上風力発電所「Hollandse Kust Noord offshore wind farm」で洋上変電所トップサイドの設置が行われました。
設置を行ったのは5,000トン吊りクレーン船「Orion」。
トップサイドの重量は3,500トン。大きさは長さ47m、幅35m、高さ25m。
昨年11月に行われた「Gulliver」によるジャケット設置
洋上変電所の基礎ジャケットは2021年11月にScaldisが所有する4,000トン吊りクレーン船「Gulliver」によってジャケット設置と基礎杭打設が行われた。ジャケット重量は2,100トン。
「Hollandse Kust Noord offshore wind farm」の概要
「Hollandse Kust Noord Wind Farm」は、オランダのエグモント・アーン・ゼー(Egmond aan Zee)の海岸から18.5km沖合に建設中の洋上風力発電所。発電容量は759MW、2023年末までに完成予定。
事業者は、Shell と Eneco のコンソーシアムである 「CrossWind」。
”Hollandse Kust Noord”というのはオランダ語で”オランダの海岸 北”という意味。
風車設置はVan Oord
2020年7月30日にVan Oordが発表したニュースリリースによると「Hollandse Kust Noord Wind Farm」の建設について「CrossWind」と契約。その契約内容は、アレイケーブル設置、風車基礎の建造・設置、風車タービンの輸送・設置。
アレイケーブル設置についてはVan Oordが保有するケーブル敷設船「Nexus」が配船される予定。
風車基礎とタービン設置についてはVan Oordが保有するSEP起重機船3隻すべてが記載されています。その内の1隻ないし2隻が作業するのか、施工期間が短いので3隻を全投入して作業するのかは不明。1年弱の施工期間で11MW風車69基を基礎から設置なので2隻以上は配船しないと厳しそう。3隻投入も可能性大。
1,600トン吊り「Aeolus」は2023年初頭に133mブームへのアップグレードが完了する予定。
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