Aker Solutionsが3種類の浮体式風力タービン基礎を発表

2025年4月10日、ノルウェーに本拠を置くAker SolutionsはYFloat、CONFloat-Omega、CONFloat-7Cという3種類の浮体式風力タービン基礎を発表。
3種類の浮体式風力タービン基礎は、鋼製のYFloat、コンクリート製のCONFloat-Omega、CONFloat-7C。エネルギー生産の最大化、建設の簡素化、メンテナンス削減というコンセプトに基づいて設計され、パッシブバラストシステムを備えており、それぞれが15MW以上の風力タービンを搭載することが出来るという。
Aker Solutionsは、ジャケット、重力式構造物、係留ソリューション、トップサイド、そして鋼鉄およびコンクリート製の浮体基礎など、幅広い専門知識を有し、数々のオフショアプロジェクトを成功に導いた実績があるとした上で最先端技術、デジタル化推進、そして50年にわたる実務経験に基づいた革新的な浮体式ソリューションにより、持続可能エネルギーの未来への移行を推進すると述べています。
鋼製:YFloat

YFloatは、六角形の柱状浮体3つを連結した鋼製の浮体構造物。
風力タービンは中央に配置されており、安定的で効率的なプラットフォームとなっている。対称的な設計により、効率的なプレファブリケーションが可能になり、現地組立オプションも利用できるため、材料使用量を削減し、製造プロセスを簡素化。YFloatは拡張性に優れており、発電量の増加と均等化発電原価(LCOE、Levelized Cost Of Electricity)の削減を実現するという。
コンクリート製:CONFloat-Omega、CONFloat-7C


出典:Aker Solutions
CONFloat-OmegaおよびCONFloat-7Cは、ともにコンクリート製の浮体基礎。あまり目にした事のない外観。
CONFloat-Omegaは、中央にムーンプールがあるため、他の2種類と違って風力タービンを中央ではなくオフセット配置しているのが特徴。円形コンクリート浮体コンセプトで、過酷な環境条件向けに特別に設計されており、コンクリート素材と堅牢な構造により、高い耐疲労性と最小限のメンテナンス要件を実現。
CONFloat-7Cは、定評のあるCONDEEP設計を踏襲しており、タービンとタワーを中央に配置した7セル構成を採用。この設計により、統合および完成時の喫水が低減され、より幅広い施工場所と港湾に対応できるという。
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