突撃!カネオくん「どデカすぎる!“巨大橋”のお金の秘密」

突撃!カネオくん「どデカすぎる!“巨大橋”のお金の秘密」 橋梁

 NHKで放送された有吉のお金発見 突撃!カネオくん「どデカすぎる!“巨大橋”のお金の秘密」 (NHK総合1、初回放送日: 2022年10月8日)で明石海峡大橋、東京ゲートブリッジ、広島空港大橋の建造秘話が紹介されてました。クレーン船は映像でチラチラ映る程度で、あまり紹介されてなかったので残念。

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どデカすぎる!“巨大橋”のお金の秘密

 大自然の中で巨大にそびえる橋。海に囲まれ山の多い日本は世界有数の「橋」大国で、全長100m以上ある巨大な橋が国内には1万5千以上あるそうです。

 見る者を圧倒する巨大な橋ですが、その建造の裏にはとんでもない苦労と様々な工夫が隠されていた。

明石海峡大橋

明石海峡大橋

 神戸市と淡路市を結ぶ明石海峡大橋。全長は3,911m、世界最大級の吊り橋で総工費は約6,000億円。明石海峡は世界の大型タンカーをはじめ、1日に1,500隻の船が行き来する国際航路。たくさんの橋脚が設置できないという理由から吊り橋が採用されましたが、明石海峡に橋を架けるにあたって2つの大きな敵が存在していた。

建設に立ちはだかる2つの大きな敵
  • 瀬戸内海の潮の流れ
  • 台風による横風

最初の敵は、「瀬戸内海の潮の流れ」。

 明石海峡は潮の流れが速く、1日に4回も変わるほど複雑。そこに吊り橋の要となる巨大な主塔を建てるためには海の底にしっかりとした土台をつくることが必要不可欠だった。明石海峡の海底は速い潮の流れによってすり鉢状の地形になっており、そのまま構造物を建てると「洗堀」という現象が起きてしまう。水の流れや波の影響により構造物周辺にある海底の土砂が洗い流されて、傾き倒れてしまう可能性があった。

 そこで、主塔の土台を「洗堀」から防ぐために行った方法。

主塔の土台をつくる
  • 海底の地盤を20m以上掘り下げる

    海底に直径110m(甲子園球場と同じ広さ)の平地をつくる

  • コンクリート製の筒を沈める

    直径80m、高さ70m

  • 足元に1トンの石を積み、コンクリートで固める
  • 丈夫な土台が完成!
カネオ君
カネオ君

海の底をつくりかえるトコから始めたんか!

もはやちょっとした島じゃないの!

 こうして苦労してつくられた丈夫な土台の上に主塔を建造していったそうです。

建設中の明石海峡大橋、2基ある主塔の高さは海面上298.3m
出典:Wikipedia | 神戸市, CC BY 2.1 jp, リンクによる

 次なる敵は、「台風による横風」。

 ”吊り橋”は少ない橋脚で長い橋が架けられるというメリットがある反面、風による揺れに弱いというデメリットがあり、過去に海外では横風による揺れが原因で橋が崩壊してしまうという事故も起こっている。

特に明石海峡がある地域は台風も多く、風対策は必須だった。そこで行った対策とは?

風に強い橋をつくる
  • 1/100の精巧な模型を作製
  • 模型を使って強風をあてる実験を繰り返し行う

    最適な構造を模索

  • 実験結果から橋桁の構造を箱形ではなく風通しの良い形状に
  • 風にも強い橋が完成!
明石海峡大橋 補剛桁の底面
出典:Wikipedia | 日本語版ウィキペディアSi-take.さん, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

広島空港大橋

 広島空港大橋は、広島県三原市に架かる全長800mのアーチ橋。

 橋の下には、この地域の人たちの交通の要であるJR山陽本線と県道が通っており、1日あたりの利用者数は平日で1万5千人以上。地域のライフラインである列車や車を通行止めにするわけにはいかない。その為、橋脚を必要としないアーチ橋を採用。

 下に列車や車が往来する中、ネジ1本落とすことの出来ない状況での作業は大変だったようです。

カネオ君
カネオ君

工事中なのに下は普通に車や列車が走っとったじゃと!?

 橋の建造には当時日本最大級のケーブルクレーンでパーツを吊り上げて運び、左右両サイドから橋を組み上げていった。作業中にネジ1本も下の道路や線路に落とさないよう、油圧ジャッキで移動させる防護網を設置。

カネオ君
カネオ君

どんだけ緊張感ある作業なんじゃ!

 広島空港大橋は2011年に開通。着工から掛かった年月は、実に14年。

東京ゲートブリッジ

東京ゲートブリッジ
出典:Wikipedia | Kakidai – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる

 2012年に開通した東京ゲートブリッジ。実は、建造にあたって問題が山積みだったそうです。

 橋の長さが2,600m以上。そして、大型の船がたくさん通るため橋桁の高さは高くしなければならず、橋脚間も400m以上あける必要があった。

 その為、一般的な桁橋タイプの構造では橋桁の重量を支えることが出来ず、NG。その場合、明石海峡大橋のような”吊り橋”にするのが一般的ですが、さらにある問題が。

 東京ゲートブリッジの建設場所は、羽田空港の飛行ルートの下になるので航空法により高い主塔が建てられないため”吊り橋”タイプもNG。

カネオ君
カネオ君

上にも下にも悩みのタネがあったんか~!

 そこで東京タワーやスカイツリーにも採用されているトラス構造で橋桁を軽量化。橋桁に架かる重さを分散させることに成功したが、またまたここで新たな問題が発生。

 全面をトラス構造にすると羽田空港から旅客機に送られる誘導電波を乱反射させてしまうという問題。その為、桁橋をベースにトラス部分を必要最低限に抑えるというハイブリッド構造を採用。東京ゲートブリッジの特徴的な形状は、数ある問題を乗り越えて辿り着いた形状。

カネオ君
カネオ君

ほえ~!あの映えデザインはただの目立ちたがり屋じゃなかったってことか!

空中に浮かせた状態で連結

 東京ゲートブリッジは橋桁が長いので橋の両側から張り出して架けようとすると計算上、重さに耐えきれません。そこで橋桁をクレーンで吊りながら空中でつなぎ合わせるという方法で組み立てた。

カネオ君
カネオ君

なんだかとんでもないことしとるの!

 橋桁の接続に使われたボルトは、全部で1万2千本。ですが、作業のために海上を通行止めに出来る時間は35時間。そんな状況でも不可能を可能にすべく、職人さんたちは夜を徹して1万2千本のボルトを打ちまくり、見事東京ゲートブリッジは完成。

カネオ君
カネオ君

スゲー!ワシ…ちょっと感動してます!

カネオクイズ

 番組の中で突然出題される「カネオクイズ」。

問題1

日本のあらゆる橋には「入り口」と「出口」が設定されているそうです。その橋の「入り口」と「出口」見分け方とは?

 まず、橋に「入り口」と「出口」があったなんて知りませんでした。その見分け方は全ての橋に当てはまるわけではないそうですが、誰しもが見かけたことがある橋に設置された ”あるもの” を見ると分かるそうです。

答え 橋の欄干などにある「橋名板」に書かれている橋の名前が入り口は漢字、出口はひらがなで書き分けられている。

世界のクセつよ橋

 世界に目を向けるとアッと驚く橋がたくさん。ということでカネオ君が世界のクセつよ橋を紹介してました。

中国 大峡谷玻璃橋

 中国内陸部の湖南省に架かる「大峡谷玻璃橋」

 2016年8月20日に一般公開された、全長430メートル、幅6メートルで、地上約300メートルの高さに架けられている吊り橋。👇の画像を見れば分かりますが橋の一部がガラスになっており真下の谷底が丸見えになっているという恐ろしい橋。

カネオ君
カネオ君

スリル満点の空中散歩が出来ると、怖いもの好きの観光客に大ウケなんじゃ

パキスタン フセイニ橋

 パキスタン北部にある湖の上に架かけられた「フセイニ橋」。全長約200m、水面からの高さ6m。

 世界一怖い橋と言われているそうです。

 理由は、スカスカな足場の板。

ところどころ足場の板がずれている部分もある

 広い所では板の間隔が50㎝も空いちゃってます。しかもロープも板も劣化しているのに安全柵もなし。

カネオ君
カネオ君

まさに命を懸けて渡らないといけない橋なんじゃ!

オーストラリア クリスマス島 ○○専用の歩道橋

 オーストラリア西部のインド洋に浮かぶクリスマス島にある歩道橋。

 なんと「カニ」専用の歩道橋。

 普段は森で生息しているアカガニ。雨季が始まる10月頃から産卵のため、数百万匹が一斉に海に向かって移動を始める。道路を横切られると交通の妨げになるので、「カニ」専用の橋があるそうです。

 

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興味深い海の世界

あらゆるものが巨大な海の世界。
なかでもインパクトの強い画像を中心に海の世界を紹介。

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世界のサルベージ オペレーション

来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
世界各地で実施されている困難なサルベージの数々を紹介。

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