鳴門海峡で貨物船「盛開丸」座礁、事故直前の速力は13ノット

2025年5月20日0時30分ごろ、鳴門海峡で貨物船「盛開丸」(SEIKAI MARU)が座礁する事故が発生。
貨物船「盛開丸」が乗揚げたのは、鳴門海峡に架かる大鳴門橋の東側に位置する兵庫県南あわじ市の鳴門岬。座礁位置には消波ブロックがあり、損傷した船首部から浸水を確認。その後の状況として、浸水量に増加はなく、油漏れも確認されていないという。
貨物船「盛開丸」は5月19日に高知県の須崎を出港し、岡山県に向かっていた。
乗組員5人にケガはなく、そのまま船内に残っており、離礁に向けた作業の準備が整うのを待っている状態。座礁から丸1日が経過した5月21日0時30分時点では、まだ貨物船「盛開丸」は座礁したままとなっていました。AIS情報では、付近に大阪から駆け付けたタグボート「優陽丸」(YUYO MARU)が確認できます。

出典:MarineTraffic
座礁直前の速力は13.3ノット

出典:MarineTraffic
貨物船「盛開丸」のAIS情報を確認すると、データとして確認できる座礁直前の速力は13.3ノット(約24.6km/h)。MarineTrafficで表記されている時刻はUTC(協定世界時)なので、日本時間(UTC+9時間)だと2025年5月20日0時37分39秒。
貨物船「盛開丸」は、石灰石を積荷として積んでいたと報じられており、全速力に近い速度だと運動エネルギーとしては相当大きいことが推測できる。座礁したのが緩やかに傾斜している消波ブロックだったので船首部分の破損という程度の損傷で済んでいるのかもしれません。とは言え、がっつり座礁した船体を離礁させる作業はなかなか大変そう。
波浪によって座礁した船体の破損が大きくなる可能性もあり、油の流出といった被害拡大も考えられる。迅速な離礁作業がおこなわれることを期待しています。
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