中国で2019年に建造された1,300トン吊りSEP起重機船「铁建风电01」のアップグレードが完了。主な内容は、メインクレーンのブームを延長し長いブームに載せ替えるというもので、吊り上げ能力は1,300トンで変わらず。
中国で1,300トン吊りSEP船「铁建风电01」アップグレード完了
2023年3月30日、浙江省 舟山市 定海区にある舟山長宏国際船舶で1,300トン吊りSEP起重機船「铁建风电01」(Tie Jian Feng Dian 01)のアップグレードが完了。大型化する洋上風力タービンの設置に対応するもので、クレーンの吊り上げ能力は1,300トン吊りを維持したまま、揚程を上げるために長いブームを搭載。
先日オランダで行われたSEP起重機船「Aeolus」のブーム延長と同様に、新造ブームの設置に伴いジブレストを新規で搭載する改造も行われている。ヘリパッドについては、アップグレード時に撤去されています。その他には、係留システムの移動や船体の補強などが行われた。
長いブームへのアップグレードにより、メインフックの揚程は甲板上120mから143mにアップ、補助フックの揚程は甲板上130mから153mにアップ。10MW以上の風力タービン設置が可能に。
SEP起重機船「铁建风电01」の船体寸法は長さ105m、幅42mで変更はなく、甲板搭載容量は4,100トンで、6MWの風力タービン3セット、8MWの風力タービンなら2セットの搭載・輸送が可能という以前の仕様を維持している。
アップグレードを行った舟山長宏国際船舶は船舶の造船・修繕の他に解体も行っており、2018年にはオランダのHeerema Marine Contractorsが所有する8,100トン吊り半潜水式起重機船「Hermod」の解体を行っている。
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