洋上太陽光発電向け杭打ち船「藍鲲02」完成・引き渡し

洋上太陽光発電向け杭打ち船「藍鲲02」完成・引き渡し 太陽光発電
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洋上太陽光発電向け杭打ち船「藍鲲02」完成・引き渡し

2024年5月31日、山東海洋集団(SHANDONG MARINE GROUP)傘下の山東藍鲲海洋工程有限公司が出資・建造していた洋上太陽光発電向け杭打ち船「藍鲲02」(Lan Kun 02)が完成・引き渡しされました。

「藍鲲02」の船体寸法は長さ64.9m、幅28m、深さ3.4m。アンカーおよびウインチによる係留と位置決め杭システム(恐らくスパッドのこと)による係留に加えて、ダイナミックポジショニングシステムによる位置決めが可能。”滑移系統” と説明されているスライドシステムにより、杭打ち機械をレール上で横にスライドさせて正確な位置決めと効率的な動作を実現するという。施工能力は1日で30本の杭を打設可能、想定されている杭の形状など仕様については完成・引き渡し時のプレスリリースに記載されていないので不明。

約4ヶ月という短期間で建造

「藍鲲02」の建造を開始したのは2024年2月。そして、4月に船体の進水がおこなわれた後、メインの杭打機や甲板上のナックルブームクレーンなどが搭載され、5月31日に完成・引き渡し。

建造期間は約4ヶ月とう短期間。建造開始時に報じられていた情報によると建造費用は3,395万元、日本円に換算すると約7億円。

洋上太陽光発電向け杭打ち船「藍鲲02」の建造タイムライン
  • 2024年2月
    建造開始
  • 4月
    船体進水
  • 5月31日
    完成・引き渡し

完成後の初任務は?

気になる完成後の現場については、記載されていないので不明。

ですが、建造場所は山東省威海市栄成市にある栄成造船工業有限公司。そして、山東藍鲲海洋工程有限公司が船主。山東省煙台市招遠市では「中国広核集団煙台招遠400MW洋上太陽光発電プロジェクト」の建設が進められているため、そこで施工をおこなう可能性はありそう。他にも山東省では10の洋上太陽光発電プロジェクトが計画されているため、現場はたくさんあるようです。早く施工をおこなう様子が見てみたい。

洋上太陽光発電向けの杭打ち船「藍鲲02」

船名藍鲲02
(Lan Kun 02)
長さ64.9m
28m
深さ3.4m
DPS搭載
洋上太陽光発電向けの杭打ち船「藍鲲02」
出典:山东海洋集团有限公司
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