商業規模ではアメリカ初となる洋上風力発電所の建設完了
South Fork Wind Powers Up New Era for American Clean Energy
(South Fork Windがアメリカのクリーンエネルギーの新時代を加速)
https://southforkwind.com/news/2024/03/south-fork-wind-powers-up-new-era-for-american-clean-energy
2024年3月15日、商業規模ではアメリカ初となる洋上風力発電所「South Fork Wind」の建設が完了し、出力11MWの風力タービン12基すべてが稼働を開始しました。
ニューヨーク州のモントーク岬から東へ35マイル(約56km)の海域にSiemens Gamesa製の「SG 11.0-200 DD」12基と洋上変電所1基が設置されており、総発電容量は132MW。運転を開始すると約7万世帯分の電力に相当するという。
2022年2月に建設開始
出典:South Fork Wind
「South Fork Wind」の建設が開始されたのは2022年2月。陸上での送電ケーブル敷設から始まり、2023年6月に海上でBoskalisの4,000トン吊りクレーン船「BOKALIFT 2」により1基目のモノパイル設置を完了。その1か月後には同じく「BOKALIFT 2」により洋上変電所トップサイドを設置。そして、最初の風力タービン「SG 11.0-200 DD」設置が報じられたのは2023年11月。11MWの風力タービン設置作業は、Van Oord が所有する1,600トン吊りSEP起重機船「AEOLUS」によっておこなわれ、最後の12基目は2024年2月に設置完了。
同じアメリカ国内で2021年11月に着工した「Vineyard Wind 1」は、「South Fork Wind」よりも数カ月早く建設作業を開始していますが、13MWの「Haliade-X」62基(800MW)と規模が大きいため「South Fork Wind」の方が先に完成したようです。
- 2022年2月建設開始
- 2023年6月1基目のモノパイル設置
4,000トン吊りクレーン船「BOKALIFT 2」
- 2023年7月洋上変電所トップサイド設置
4,000トン吊りクレーン船「BOKALIFT 2」
- 2024年2月12基の風力タービン設置完了
1,600トン吊りSEP起重機船「AEOLUS」
- 2024年3月「South Fork Wind」建設作業完了
「South Fork Wind」の概要
「South Fork Wind」は、Ørsted と Eversource の合弁事業によるもので、比率は50:50。2019年2月に両社は合弁事業の提携を締結し、「South Fork Wind」の他にも「REVOLUTION WIND」(700MW)の計画を進めている。
11MW風力タービン「SG 11.0-200 DD」
製造メーカー | Siemens Gamesa Renewable Energy |
製品名 | SG 11.0-200 DD |
出力 | 11MW |
ローター直径 | 200m |
ブレード長さ | 97m |
掃引面積 | 31,400m2 |
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