フランス「ディエップ・ル・トレポール」で1基目のジャケット設置

フランス「ディエップ・ル・トレポール」で1基目のジャケット設置 洋上風力発電
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フランス「ディエップ・ル・トレポール」で1基目のジャケット設置

出典:Ocean Winds

2025年9月10日、Ocean Windsはフランスの「Dieppe le Tréport Offshore Wind Farm」で1基目のジャケット基礎を設置したと発表しました。

ジャケット基礎の設置をおこなったのは、DEMEの1,500トン吊りSEP起重機船Innovation」。ジャケット基礎は、設置位置の水深に応じて高さ48~55mで重量は1,200トン。事前に打設した直径2.5m、最大長さ63mの基礎杭へジャケット下部を挿入して設置。スペインで製造されたジャケットは、フランスのシェルブール(Cherbourg)へ輸送された後、SEP起重機船「Innovation」の甲板上に積み込んで設置場所まで輸送がおこなわれました。

1,500トン吊りSEP起重機船「Innovation」

船名Innovation
クレーン能力1,500トン
長さ147.5m
42m
深さ11m
レグ長さ89m
DPSDP2
建造年2015年
1,500トン吊りSEP起重機船「Innovation」
出典:EDF Renouvelables

「Dieppe le Tréport Offshore Wind Farm」

「Dieppe le Tréport Offshore Wind Farm」の概要
  • 設置位置:フランスのディエップから17kmのイギリス海峡、水深14m~24m
  • 発電容量:496MW
  • 風力タービン:Siemens Gamesa SG 8.0-167 DD、62基
  • 風車基礎:着床式、ジャケット
  • 完成予定:2026年末

フランス北西部のディエップ(Dieppe)から17km、ル・トレポール(le Tréport)から15.5km沖に建設予定の「ディエップ・ル・トレポール洋上風力発電所」(Dieppe le Tréport Offshore wind farm)。

水深14m~24mの設置エリアには、Siemens Gamesaの出力8MW風車「SG 8.0-167 DD」62基が設置される予定。総発電容量は496MW、予定されている2026年の運転開始後は年間2,000GWhの電力生産が見込まれており、およそ85万人分の消費電力量に相当するという。

「Dieppe le Tréport Offshore Wind Farm」の事業者は、EMDT(Éolien en Mer Dieppe Le Tréport)というコンソーシアムで、Ocean Winds、住友商事株式会社などで構成されている。同じくフランスで建設予定の「Noirmoutier Offshore wind farm」も同じコンソーシアムによる事業者によってプロジェクトが進められており、洋上変電所と風力タービン基礎の輸送・設置について同様にDEMEと契約している。

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