アメリカの「Vineyard Wind 1」で最初のモノパイル設置
OFFSHORE WORKS KICK OFF AT VINEYARD WIND FARM IN US WITH INSTALLATION OF FIRST FOUNDATION
(米国のVineyard Windで洋上作業が開始され、最初の基礎が設置される)
https://prd.deme-group.com/news/offshore-works-kick-vineyard-wind-farm-us-installation-first-foundation
アメリカでは商用規模の洋上風力発電所としては初めてとなる「Vineyard Wind 1」で風力タービン基礎の設置が開始され、設置する62基のうち最初のモノパイル設置が完了しました。運転開始予定は2023年。
設置作業を行うのはDEMEの5,000トン吊りクレーン船「ORION」。DP3のダイナミックポジショニングシステムと動作補償機能を備えたパイルグリッパーを搭載し、大型モノパイル設置を想定した設計となっている。
モノパイル打設を行う周辺の海面上が円形状に白くなっているのは、ビッグバブルカーテン(BBC,Big Bubble Curtain)システムによる泡の影響。モノパイル打設時は海洋生物への騒音低減という目的で作業エリアの周囲に泡のバリアを作成し、打設により発生する音を減衰・吸収している。
1本目のモノパイル設置を行うクレーン船「ORION」の甲板上には5本のモノパイルが積まれているのが確認できます。クレーン側には黄色のトランジションピースも積まれており、数量は確認できませんが恐らく6基分積まれている。以前の記事で、6基分のモノパイルとトランジションピースを設置した後に、洋上変電所基礎ジャケットの設置を行うということだったので、甲板上に積まれた数量分の設置が完了した後にジャケット設置を行うと思われる。
モノパイルの製造を行ったのはドイツのロストックにあるEEW SPC。設置するモノパイルの中で最も重たいものは、重量1,895トン。モノパイル基礎の上に設置する風力タービンは、GE製の単機出力13MW「Haliade-X」。
「Vineyard Wind 1」の概要
モノパイル、トランジションピースの基礎部分設置後に風力タービン設置を行うのはDEMEのSEP起重機船「Sea Installer」の予定。クレーン能力を900トンから1,600トンに増強するアップグレードを実施している。
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