GC Rieber ShippingはCemre Shipyardと「WindKeeper」と呼ばれるSOV船(Service Operation Vessel)の建造契約を締結。
SOV船「WindKeeper」

ノルウェーのGC Rieber Shippingは、トルコのCemre Shipyardに2隻の革新的なSOV船(Service Operation Vessel)の建造を発注。2025年第1四半期に1隻目が引き渡される予定で、さらに2隻のオプションが含まれている。
建造されるSOV船「WindKeeper」の船体は長さ57mの双胴船。操作性や耐荒天性に優れ、搭載されている伸縮式のギャングウェイは最長30mという長さ。自動船位保持装置(DPS)は、DP2を搭載しており、波高4mでも安全にギャングウェイを使用可能。40室の個室があり、技術者の快適な生活空間が確保されている。
SOV船とは、Service Operation Vesselの略で、洋上風力発電所のメンテナンス技術者を複数の洋上風車に派遣する為に多数の宿泊設備を持ち、一定期間洋上での活動が可能なオフショア支援船。

出典:General Electric
本船と洋上風車の距離を常時安全に保つため、自動船位保持装置(DPS)を搭載し、また本船から洋上風車プラットフォーム上に技術者を安全に渡すため、波等による船体動揺を吸収する動作補償(Motion Compensation)機能をもつ特殊なギャングウェイを搭載している。
建造場所はトルコのCemre Shipyard

SOV船「WindKeeper」が建造されるCemre Shipyardはイスタンブールから南東へ約50km、マルマラ海に面したヤロヴァ(Yalova)にある。
2021年にはDEME向けに「WindKeeper」と同様の双胴船タイプのSOV船「Groene Wind」を建造した実績がある。



出典:CEMRE SHIPYARD
SOV船「Groene Wind」の進水動画。ドック内ではなく建屋内で建造されているので、進水には半潜水バージを使用。大型船ではないので建屋内で建造したほうが作業が天候に左右されず、溶接の品質確保にもつながるんでしょうね。2020年10月に進水、2021年6月に完成し引き渡しが行われている。
よく読まれている記事