デンマークの「Thor」で14MW風力タービン設置開始


出典:RWE
2026年3月4日、RWEはデンマーク沖の「Thor offshore wind farm」で最初の風力タービンを設置したと発表。
パワーブーストにより最大出力15MWとなるSiemens Gamesaの「SG 14-236 DD」を設置したのは、Fred. Olsen Windcarrierの1,600トン吊りSEP起重機船「Brave Tern」。1サイクルあたり風力タービン3セットの部材を甲板上に積み込んで輸送・設置をおこなっている。RWEによると、2026年末までに全72基の風力タービン設置を完了する予定。
「Thor offshore wind farm」は、RWE(51%)とNorges Bank Investment Management(49%)が開発を進めており、デンマークのユトランド半島西部にあるトースミンデ沖 約22kmの北海でSiemens Gamesaの風力タービン「SG 14-236 DD」を72基設置する計画。総発電容量は1.1GW。2027年運転開始予定。
ブレードを設置するハブ高さは水面上148m

出典:RWE
風力タービンのハブ高さは水面上148m、ブレード長さは115m。ブレード設置時の画像を見ると、ブレード吊り上げ用の治具が大きいこともあって揚程に余裕は無いように感じます。
遠景画像だとブレード設置に使用しているフックがメインフックなのか補助フックなのか判別できませんが、画像を拡大して見ると補助フックを使用していました。SEP起重機船「Brave Tern」の補助フック揚程は甲板上166.5m、船体をジャッキアップしているので水面上からの揚程はおよそ180m。ハブ高さ148mに対して揚程180mなので、数字上は30m以上余裕がありますけど見た目は結構ギリギリ。この辺の出来る出来ないといった計画段階での判断は難しそう。
1,600トン吊りSEP起重機船「Brave Tern」

出典:RWE
| 船名 | Brave Tern |
| クレーン能力 | 1,600トン |
| 揚程 | メインフック:157.5m(1,600トン、甲板上) 補助フック:166.5m(400トン、甲板上) |
| 長さ | 132m |
| 幅 | 45m |
| 深さ | 9m |
| レグ長さ | 92.4m |
| 作業水深 | 60m |
| 速力 | 12ノット |
| DPS | DP2 |
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Thor Offshore Wind Farm

| 名称 | Thor Offshore Wind Farm |
| 設置位置 | デンマーク ユトランド半島西部のトースミンデ沖 約22kmの北海 |
| 水深 | 28m(平均) |
| 発電容量 | 1.1GW |
| 基礎構造 | 着床式、モノパイル |
| タービンメーカー | Siemens Gamesa |
| 風力タービン | SG 14-236 DD(パワーブーストにより15MWへ増強可能) |
| 設置基数 | 72基 |
| 運転開始 | 2027年 |
| 事業者 | RWE(51%)、Norges Bank Investment Management(49%) |
| その他 | 洋上変電所1基 |




















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