中天科技が2カ月前に竣工したクレーン船のアップグレードを発表
2024年6月14日、中天科技集団(Jiangsu Zhongtian Technology)は2カ月前の2024年4月に竣工したばかりの5,000トン吊りクレーン船「中天39」(Zhong Tian 39)のアップグレードをLinkedInへの投稿で明らかにしました。
公表されているアップグレード内容は3つ。DPS階級をDP1からDP2へ、宿泊設備を210人へ拡大、ヘリパッド増設というもの。クレーン関係の増強は予定されていないようです。
自航式5,000トン吊りクレーン船「中天39」の概要
船名 | 中天39 |
総トン数 | 70,339トン |
クレーン能力 | 固定:5,000トン 旋回:3,500トン |
揚程 | 甲板上120m |
長さ | 215m |
幅 | 51.8m |
深さ | 19m |
甲板スペース | 4,000m2 |
甲板強度 | 15トン/m2 |
設計速力 | 9ノット |
DPS | |
宿泊設備 | 210人 |
その他 | ヘリパッド増設 |
建造年 | 2024年4月 |
出典:龙船风电网
クレーン船「中天39」は韓国のKOCECOが長期傭船予定
韓国のKOCECOは、中国の江蘇中天科技股份有限公司と洋上風力向け設置船5隻の傭船に関する覚書(MOU)を締結しており、その中に5,000トン吊りクレーン船「中天39」も含まれています。傭船開始時期は不明ですが、今回のアップグレードに関しては韓国企業からの要望なのかもしれません。
クレーン船「中天39」は、建造中の完成が間近に迫った段階で仕様変更要求に対応した過去があります。仕様変更はユーザーからによるもので、5,000トンの吊り上げ能力を発揮する船尾固定吊りの状態で作業半径を40mから45mへ増加させるというもの。
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