インドネシアで橋をくぐるタグボートに住民が火炎瓶を投下

インドネシアで橋をくぐるタグボートに住民が火炎瓶を投下 事件・事故
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インドネシアで橋をくぐるタグボートに住民が火炎瓶を投下

2024年5月23日、インドネシアのスマトラ島中部ジャンビ州Batang Hariでハーリー川を航行していたタグボートに向かってTembesi Bridgeから現地住民が火炎瓶を投下。火炎瓶はタグボートの左舷側に落下し、火の手が上がりましたが、幸い乗組員によってすぐに消化され大事には至らず。

事故当時、タグボートは石炭バージを曳航していました。

船舶が橋の下を通航するなんて日常的なことですが、無防備な船舶めがけて橋の上から火炎瓶を投げつけるとは・・想像すらしなかったことが現実に。新手のテロ手法になりそうで恐ろしい。

度重なる事故により石炭バージ運搬は無期限停止になっていた

橋の上から投下された火炎瓶によって炎上するタグボート
出典:X | Media Indonesia(@mediaindonesia

インドネシアで起きた今回の事件は、背景に度重なる石炭バージの衝突事故があったようです。

インドネシアの報道記事によると、これまでに何度か石炭バージが橋脚に衝突する事故が起きており、幸い橋脚のフェンダー(緩衝材)的な部分の破損に留まっているという。

事件の1週間前にあたる2024年5月16日、ジャンビ州知事は石炭バージのTembesi Bridge航行について無期限停止を発表。しかし、その後も石炭バージを曳航して橋の下を航行する様子が目撃されていたという。Tembesi Bridgeは国道の一部として重要なインフラであることから、橋の崩落という最悪の事態が起きるとコミュニティ崩壊が危惧されたため住民の不満が高まり、今回の火炎瓶投下という事態が起きたようです。

事件後に地域政府、地域代表者、石炭会社などで会合がおこなわれ、橋脚の破損部分を修復するまで川での石炭輸送事業を停止することで合意し、事態は一応収束。

Tembesi Bridgeが架かっている位置で川幅自体は300m以上あるようですが、橋脚と橋脚の間は50~60m程度しかなく、幾重にも蛇行した川で石炭バージを曳航するのは基本的な難易度が高いため、潜在的に事故が起きやすいように思えます。

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