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東京ガスと信夫山福島電力が福島沖で浮体式洋上風力の検討開始

東京ガスと信夫山福島電力が福島沖で浮体式洋上風力の検討開始 洋上風力発電

 東京ガスと信夫山福島電力株式会社は共同で福島沖の浮体式洋上風力発電事業について実施に向けた検討を開始したと発表。計画では最大単機出力15MWの浮体式風車2基、最大出力30MWという規模で2027年の運転開始を目指す。

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東京ガスと信夫山福島電力が福島沖で浮体式洋上風力の検討開始

 2023年2月3日、東京ガスと信夫山福島電力株式会社は共同で福島沖の浮体式洋上風力発電事業について実施に向けた検討を開始したと発表。アメリカのPrinciple Powerが開発・保有するWindFloatと呼ばれる浮体式技術を用いて、過去に福島沖で実施された浮体式実証研究事業を通じて得られたノウハウを活用しながら事業化の実現を目指す。

 縦覧開始された環境影響評価方法書によると、対象となる事業実施区域は福島県双葉郡楢葉町・富岡町の沖合約18km。面積は約10km2(約1,000ha)で過去に経産省が実施した「浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」と一部区域が重複する。設置する浮体式洋上風車は2基で単機出力は最大15MW総発電出力は最大30MW

 主な設置手順として示されているのは、一般的な手順の概要。浮体基礎をメーカーで製作し、基地港へ曳航、陸上クレーンを使用して浮体上にタービン組み立て、設置海域へ曳航して係留設備に接続するというもの。浮体基礎の係留方法はカテナリー係留、トート係留、緊張係留という代表的な係留イメージが掲載されているだけなのでどの方法が採用されるのかは不明。

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Principle Powerの浮体基礎「WindFloat」

出典:Principle Power

 Principle Powerが開発・保有する「WindFloat」と呼ばれる浮体式技術はヨーロッパで実績がある浮体基礎システム。ウェブページでは過去の実績や現在進行しているプロジェクトについて掲載されている。

リンク先Principle Power

2024年にフランスで完成予定のLes Éoliennes Flottantes du Golfe de Lionプロジェクト

フランス地中海のEFGL設置位置
出典:Youtube | EFGL

 フランス地中海のLeucateとLe Barcaresの海岸から16km沖合で建設が進められているLes Éoliennes Flottantes du Golfe de Lion(EFGL)プロジェクトでは、10MWの風力タービンを搭載した「WindFloat」3基の設置が行われる予定。

 2023年半ばから浮体基礎への風力タービン搭載が行われ、2023年末に設置海域へ曳航・設置が予定されている。

10MW風車を搭載した浮体式洋上風車
出典:Youtube | EFGL

 EFGLプロジェクトで設置する風車の単機出力は10MWですが、浮体基礎の大きさは1辺80m、高さ22mでとても巨大。福島沖で検討されている浮体式洋上風車の単機出力は最大15MWということなので、さらに大きな浮体基礎になることが予想される。

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世界のサルベージ オペレーション

来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
世界各地で実施されている困難なサルベージの数々を紹介。

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SEP起重機船 世界ランキング 2023

世界的な再生可能エネルギーへの転換に伴い、洋上風力発電の建設は勢いを増すばかり。
風力タービン設置の専用船ともいうべきSEP起重機船も数多く建造され、大型化する洋上風車に対応するべく既存船アップグレードがおこなわれている。
世界のSEP起重機船56隻のランキングに加えて新造船22隻の建造情報を一覧で紹介。

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