「Provence Grand Large」1基目が沖合へ出港
2023年9月11日、フランスの浮体式洋上風力試験プロジェクト「Provence Grand Large」で1基目の浮体式洋上風力タービンが、フォス湾から17km沖合に位置する設置エリアへ向けて曳航されました。
浮体部分の製造はフォス=シュル=メール(Fos-sur-Mer)にあるEiffage Métal造船所でおこなわれ、2023年5月に進水。その後、浮体上部に風力タービンを搭載する作業が進められてきました。浮体式の洋上風力タービン3基を設置する予定で、それぞれの出力は8.4MW。2023年に完成予定。
風力タービンは、日本の石狩湾新港で設置がおこなわれているものと同じSiemens Gamesa製。日本国内に設置されている最大級の風力タービンが海に浮いているというのは驚くべき点。
フォス湾から設置エリアへ曳航される1基目の浮体式洋上風力タービン
浮体式洋上風力試験プロジェクト「Provence Grand Large」
出典:Provence Grand Large
フランス初の浮体式洋上風力試験プロジェクト「Provence Grand Large」。洋上風車を設置する場所はフランス南部の地中海に面したフォス=シュル=メール(Fos-sur-Mer)の沖合17km、水深約100mの海域。「Provence Grand Large」の位置付けは、浮体式洋上風力発電所が経済的に実行可能であることの実証を目的とした試験的プロジェクト(pilot project)。
「Provence Grand Large」は2023年に完成する予定。運転を開始すると45,000人の消費電力量に相当する電力を生産するという。
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