自航式5,000トン吊り起重機船「三航翔安」の海上公試開始
2024年9月8日、中交第三航務工程局有限公司(CCCC Third Harbour Engineering)向けに建造している5,000トン吊りジブ固定式起重機船「三航翔安」(San Hang Xiang An)のクレーン組立作業が完了し、海上公試(Sea Trial)が開始されました。
海上公試では、自航式起重機船「三航翔安」の航行テストやDP-1のダイナミックポジショニングシステム(DPS)についての動的測位テスト、アンカーリングテストなど一連の重要な試験を実施する予定。
自航する起重機船「三航翔安」の画像では、船尾側から3本の蹴り波が確認できます。固定式の自航式起重機船でDPS搭載というのは世界的に見ても珍しい仕様。
DPS搭載の自航式5,000トン吊りジブ固定式起重機船「三航翔安」
起重機船「三航翔安」の船体寸法は長さ178m、幅48m、深さ13.5m。最大吊り上げ能力5,000トンのクレーンは、2,500トン吊りのフックブロックを2基搭載。ジブ先端に取り付けられる補助フックは1,200トン吊り。それぞれ甲板上からの揚程はメインフック最大133m、補助フック最大150m。
船名 | 三航翔安 |
クレーン能力 | 5,000トン |
揚程 | 主フック:133m 補フック:150m |
長さ | 178m |
幅 | 48m |
深さ | 13.5m |
スラスター | バウ 3,000kW×2(船首) アジマス 2,500kW×3(船尾) |
DPS | DP-1 |
よく読まれている記事