自航式5,000トン吊りクレーン船「中天39」海上公試完了
2024年1月20日、上海振華重工(ZPMC)が立洋海工向けに建造している自航式5,000トン吊りクレーン船「中天39」(Zhong Tian 39)の6日間に及ぶ海上公試(SEA TRIAL)が完了し、完成・引き渡しに向けて最終段階に入りました。
AIS情報によると、自航式クレーン船「中天39」の海上公試は1月15日にスタート。江蘇省啓東市の桟橋を出港して東シナ海で各種試運転や性能確認がおこなわれ、1月20日に帰港。
クレーン船「中天39」は2022年11月に建造を開始、2023年10月末に進水。2024年2月に完成・引き渡し予定。昨年10月末に進水がおこなわれた時点では2024年2月の引き渡しは工程的に厳しいかなと思っていましたが、順調にいけば予定通りの完成になりそうです。
自航式5,000トン吊りクレーン船「中天39」の概要
クレーン船「中天39」は、長さ215m、幅51.8m、深さ19m、最大喫水14m。固定吊りで最大5,000トン、旋回で3,500吊りのクレーンを搭載し、自航式で設計速力は9ノット。3,000kWのアジマススラスター×3基、3,000kWのトンネルスラスター×3基が備えられ、DP1の自動船位保持装置を搭載。
完成後は、主に洋上風力建設プロジェクトでの作業が想定されている。なかでもモノパイルやジャケットなど15MW以上の風力タービン基礎や洋上変電所の設置が期待されているそうです。
船名 | 中天39 |
クレーン能力 | 固定:5,000トン 旋回:3,500トン |
揚程 | 甲板上120m |
長さ | 215m |
幅 | 51.8m |
深さ | 19m |
甲板スペース | 4,000m2 |
甲板強度 | 15トン/m2 |
設計速力 | 9ノット |
DPS | DP1 |
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