オランダの北海沖合で建設中の洋上風力発電所「Hollandse Kust Zuid」で船の衝突により損傷した風車基礎撤去をおこなう入札が開始された。2023年前半に作業を開始する予定。
オランダで漂流した船が衝突したモノパイル撤去の入札を開始
2022年1月31日に漂流した貨物船「JULIETTA D」が建設中の洋上風力発電所の風車基礎に衝突した事故で損傷したモノパイルを撤去する作業の入札が開始されたようです。
入札には損傷したモノパイルと2次鋼の撤去が含まれており、2023年前半に作業が開始される予定。
設置されているモノパイルはSiemens Gamesaの11MWタービン「SG 11.0-200 DD」の風車基礎。TPレスモノパイルで、長さ76.5m、直径7~8m、重量800トン。撤去にはバイブロハンマーを使用して引き抜くと思われる。オランダには巨大なバイブロを取扱うメーカーがあるので問題ないでしょうけど。
漂流した貨物船「JULIETTA D」
2022年1月31日に漂流した貨物船「JULIETTA D」から乗組員18人が救助される様子。
全員が救助された後に貨物船「JULIETTA D」は漂流して「Hollandse Kust Zuid」の風車基礎と洋上変電所のジャケットに衝突。損傷した風車基礎は今回撤去が決まりましたが、洋上変電所のジャケットは損傷が限定的だったため、撤去は行わずトップサイドの設置が行われている。
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