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米海兵隊でオフショア支援船を揚陸艦へ改造する試験的な試み

米海兵隊でオフショア支援船を揚陸艦へ改造する試験的な試み 船舶
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米海兵隊でオフショア支援船を揚陸艦へ改造する試験的な試み

改造前のオフショア支援船「HOS RESOLUTION」
出典:Hornbeck Offshore
米海兵隊でオフショア支援船を揚陸艦へ改造する試験的な試み
揚陸艦へ改造された「HOS RESOLUTION」
出典:U.S. Marine Corps

アメリカ海兵隊(USMC,United States Marine Corps)は、将来的な揚陸艦構想に向けてオフショア支援船を揚陸艦に改造するという試みをおこなっているようです。

中型揚陸艦(LCM,Landing Ship Medium)として改造が施されたのは、Hornbeck Offshore Servicesのオフショア支援船「HOS RESOLUTION」。改造前後の外観を見比べると違いがよく分かります。

オフショア支援船「HOS RESOLUTION」は、軍事海上輸送司令部(Military Sealift Command)を通じて海兵隊戦闘研究所(Marine Corps Warfighting Lab)がHornbeck Offshore Servicesから1年間の契約で傭船しており、さらに数年間の延長と2隻追加が予定されているという。改造が施された揚陸艦はハワイへ向かい、その後日本へ、そして沖縄で発足した第12海兵沿岸連隊の支援とテスト継続が期待されているそうです。

改造された主な部分

まず、船尾には長さ35.05m、幅6.71mの巨大なランプウェイを設置。そして、折り畳み式のランプウェイを動作するために2つのランプサポートタワーも取り付けられています。

さらに、ランプ使用時に船体位置を保持するためのレグが4基。レグの直径は1.07mで、長さは船首側の2基が19.81m、船尾側の2基が16.76m。Hornbeck Offshore Servicesが公開している「HOS RESOLUTION」のスペックシートにもレグ(leg)と表記されていますが、SEP船のレグみたいに自船の船体を持ち上げることは不可能。しかし、レグ底部はSEP船のレグと同じように面積が大きくなっており、海底面をしっかり捉えながら尚且つレグが埋まり込みにくい構造になっています。

他にも、最大吊り上げ能力18.1トンのデッキクレーンが設置されており、元々搭載されていたDP2の自動船位保持装置はそのまま継承。

船名HOS RESOLUTION
総トン数2,255トン
載貨重量トン数2,227トン
長さ78.3m
幅(全幅)16.5m(22.96m)
巡航速力(最大速力)10ノット(14ノット)
スパッド船首:19.81m×2基
船尾:16.76m×2基
折り畳み式船尾ランプ長さ:35.05m
幅:6.71m
最大車両積載重量:77.5トン
DPSDP2
建造年2008年10月

Hornbeck Offshore Servicesは洋上風力向けにもOSVを改造予定

2023年7月、Hornbeck Offshore Services は、アメリカの洋上風力発電市場における需要に応えるため、Eastern Shipbuilding Group と洋上支援船(OSV,offshore supply vessel)の1隻をサービス運用船(SOV,service operation vessel)に転換する契約を結んだことを発表しています。

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Camp Pendletonで「HOS RESOLUTION」のテストを実施

アメリカ西海岸のカリフォルニア州サンディエゴにあるCamp PendletonのDel Mar boat basinで改造した「HOS RESOLUTION」への車両搭載や重量150ポンド(約68kg)のドローンに似た無人航空機の戦術補給無人航空機システム(TRUAS,Tactical Resupply Unmanned Aerial System)を使ったテストがおこなわれています。

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【動画】「HOS RESOLUTION」でのテストの様子

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