フランスの浮体式洋上風力EFGLで全3基の風力タービン設置完了
2025年9月4日、Ocean Windsはフランスの地中海側に建設を進めている浮体式洋上風力発電プロジェクト「Les Éoliennes Flottantes du Golfe de Lion」(EFGL)で3基目の浮体式風力タービン設置を無事に完了し、全3基の風力タービン設置完了を発表しました。
EFGLでは、10MW風力タービン「V164-10.0 MW」を搭載した浮体式風力タービンを3基設置する計画で、半潜水型の浮体基礎はPrinciple Powerの「WindFloat」を採用。フランスのフォス=シュル=メール(Fos-sur-Mer)にあるEiffage Metalのヤードで製作した浮体は、ポール=ラ=ヌーヴェル(Port-la Nouvelle)へ曳航され、浮体上に風力タービンを組み立てる作業を実施。ル・バルカレスから約16km沖合に位置するサイトへ設置を完了し、現在はアレイ間ケーブルを含む電力網接続工事が進められており、2025年末の運転開始に向けて最終段階となっている。
Ocean Windsのフランス・カントリーマネージャー Marc Hirt 氏は、浮体式洋上風力発電プロジェクトEFGLについて、フランス初のプロジェクトであるだけでなく、浮体式洋上風力発電の世界的ベンチマークでもあるとした上で、浮体式洋上風力を商業規模にするために必要な、産業の成熟度、精度、連携を示し、Ocean Windsにとって、15年にわたる浮体式技術におけるリーダーシップの証だと述べています。
浮体式洋上風力発電プロジェクトEFGLの概要

- 設置位置:フランス ル・バルカレス沖16kmの地中海
- 発電容量:30MW
- 風力タービン:Vestas V164-10.0 MW、3基
- 風車基礎:浮体式、半潜水型(WindFloat)
- 風車形状:ローター直径 164m、ブレード長さ 80m、ハブ高さ 104m、全高 186m
- 運転開始予定:2025年
浮体式洋上風力発電プロジェクトEFGLは、フランスのル・バルカレスから約16km沖合に出力10MWの浮体式風力タービン3基を設置するパイロットプロジェクト。
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