煙台サルベージ局の5,000トン吊りクレーン船建造着工

2025年11月18日、江蘇省揚中市にある江蘇大津重工で煙台サルベージ局(Yantai Salvage Bureau)向けとなる5,000トン吊りクレーン船の着工式がおこなわれ、建造を開始しました。
式典には、煙台サルベージ局、中国船舶集団有限公司第七0八研究所、中国船級協会江蘇支社、中国船級協会鎮江事務所、武漢船用机械有限責任公司、天海融合防務装備技術股份有限公司など、関係各社の幹部が出席。
江蘇大津重工と武漢船用机械は、これまでに1,300トン吊りクレーン船「铁建大桥起2」や1,800トン吊りSEP起重機船「港航平5」の建造で協力体制を構築しており、今回のプロジェクトを強力に支えているという。
建造スケジュール、完成・引き渡し時期は不明。
サルベージ作業以外に洋上風力関連の作業も可能

出典:天海融合防务装备技术股份有限公司
建造を開始した5,000トン吊りクレーン船の船体寸法や詳細性能などは公表されていない。完成イメージを見る限り、際立った特長は見受けられませんが天海防務の掲載情報には ”最大揚重能力6,000トン” という記載があるので船尾固定吊りだと5,000トンを超えるクレーン能力があるのかも。
基本的には救助を含むサルベージ作業を目的に建造されるようですが、石油・ガス産業や洋上風力発電産業におけるモジュール、ジャケット、モノパイル、洋上変電所などの設置に関する施工要件を満たしており、プラットフォーム運用支援や潜水支援などの機能も備えているという。




















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