CWHIが「Inch Cape」向けモノパイル全32基を出荷

洋上風力発電

2025.12.18

CWHIが「Inch Cape」向けモノパイル全32基を出荷

CWHIが「Inch Cape」向けモノパイル全32基を出荷

2025年12月16日、CNOOD Wechong Heavy Industries（CWHI）は、スコットランド沖の「Inch Cape Offshore Wind Farm」向けとなる全32基のモノパイルを出荷したと発表。

「Inch Cape Offshore Wind Farm」は、スコットランドのアンガス海岸から15km沖合の北海にVestas製の15MW風力タービン72基を設置する計画で総発電容量は1.1GW。風力タービン基礎はモノパイル基礎54基、ジャケット基礎18基という2種類の基礎を採用。モノパイル54基は、CWHIが32基、Dajin Heavy Industry（大金重工）が22基を製造。

CWHIが中国南部の広西チワン族自治区にある欽州ヤード（Qinzhou Yard）で製造したモノパイルは最大のもので直径11.5ｍ、長さ103ｍ、重量2,300トン。

モノパイル32基を4回に分けて運搬

4船目の「祥泰口」
**出典：CNOOD-Wenchong Heavy Industries**

最終便となる「Inch Cape」向けモノパイル8基を中国からスコットランドへ輸送するのは、1船目として最初のモノパイル8基を運んだ半潜水式運搬船「祥泰口」（XIANG TAI KOU）。

2船目は「振华 33」（ZHEN HUA 33）、3船目は「祥云口」（XIANG YUN KOU）。モノパイルの搭載数量は全て8基。3船目の「祥云口」は既にスコットランドのリース（Leith）へ到着しており、モノパイル24基は納入済。

	船名	輸送数量
1船目	祥泰口（XIANG TAI KOU）	8基
2船目	振华 33（ZHEN HUA 33）	8基
3船目	祥云口（XIANG YUN KOU）	8基
4船目	祥泰口（XIANG TAI KOU）	8基

（左）2船目の「振华33」と（右）3船目の「祥云口」
**出典：CNOOD-Wenchong Heavy Industries**

CWHI 欽州ヤード

2025年3月に拡張工事が完了した中国南部の広西チワン族自治区にあるCWHIの欽州ヤード。

モノパイル製造施設には8本の生産ラインがあり、最大で直径15ｍ、重量4,500トンのXXXLモノパイルを年間100本製造する能力がある。拡張工事では長さ400ｍ、幅54ｍ、高さ34ｍという2つ目の製造施設が追加され、敷地総面積60万m²の中には総トン数10万トンの船舶が着船して荷役をおこなえる長さ307ｍ、深さ13ｍ、耐荷重20トン/m²の岸壁と巨大なモノパイルのブラストや塗装、保管をおこなう施設なども導入されている。