着々と建造が進む国内最大のSEP起重機船「BLUE WIND」に最大45mの伸縮ギャングウェイが設置された。2022年10月に完成予定なので、あと一息ですね。
「BLUE WIND」に45mの伸縮ギャングウェイ設置
設置された伸縮ギャングウェイはイギリスに拠点を置く「Osbit」が設計したもの。最大で45mまで伸ばす事ができる。旋回範囲は330度、高さに合わせて-30度から45度まで上げ下げ可能。
Osbit delivers bespoke gangway for Japanese offshore wind
(Osbit は、日本の洋上風力発電用に特注のギャングウェイを提供します)
Osbit delivers bespoke gangway for Japanese offshore wind • Osbit
「Alucor」というアラブ首長国連邦の企業が製造を行い、そこから日本へ輸送された。
「Osbit」のウェブページを確認すると、今回「BLUE WIND」に納入された伸縮ギャングウェイはMaXccessのPシリーズ。ただ、特注という記載があるので標準品をカスタマイズしたものだと思われる。
製品名の ”MaXccess” というネーミングおもしろいですね。多分、 ”Max” と ”access” を掛け合わせた造語。PシリーズのPは ”Passive”(受身、受動的) という意味。他には、AMシリーズ(Active motion)もあるみたいですが、SEP起重機船をジャッキアップした状態で着床式の動かないトランジションピースへ移動するだけなのでPシリーズで機能的には十分。
施工時にジャッキアップしたSEP起重機船からトランジションピースへの移動を行うときに必要不可欠な装備。
先日、モノパイルに関する事故が起きた台湾で作業中の3,810トン吊りクレーンを搭載した「DLS 4200」に納入されたパイルグリッパーも「Osbit」製でした。
「BLUE WIND」の建造進捗
2022年7月18日から行っていたSEA TRIALも終わり、現在は広島の呉から兵庫県の相生に場所を移動してレグの設置を含む最終的な調整を行っているようです。
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