2022年8月28日に発生した台風11号(ヒンナムノー)。数日間は発達しながら西進する予報ですが、沖縄付近で一時停滞した後、北上を始めると九州へ上陸し日本海へ抜ける予報が出ています。今後の動向に警戒が必要。
台風11号(ヒンナムノー)
8月に入ってから5個目の台風となる台風11号(ヒンナムノー)。
過去の統計を見ても年間を通して台風の発生数が最も多くなる月は、8月。去年までの8月に発生した台風の平均6個に対して2022年は5個なのでほぼ平均値。
8月までの通算発生数は過去平均で14個。それに対して2022年は、今回発生した台風が11号なので3個少ない。体感的にも今年は台風少ないなと思っていた方は多いと思いますが、数字で見ると分かり易い。
年 | 1 月 | 2 月 | 3 月 | 4 月 | 5 月 | 6 月 | 7 月 | 8 月 | 9 月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022年 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 3 | 5 | 11 | ||||
直近5年 (平均) | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 6 | 4 | 4 | 3 | 1 | 26 |
過去71年 (平均) | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 4 | 6 | 5 | 4 | 2 | 1 | 26 |
現在は”強い台風”の状態
大きさ | ー |
強さ | 強い |
中心気圧 | 975hPa |
中心付近の最大風速 | 35m/s |
最大瞬間風速 | 50m/s |
現在の台風11号の強さは4段階に分けられた階級の2番目にあたる”強い台風”。
台風の状態を表すときに使われる”大きさ”と”強さ”はどのようにして決められているのでしょうか?
台風の風速15m/s以上の半径によって決まる
風速15m/s以上の半径 | 台風の大きさ |
---|---|
500~800 km未満 | 大型(大きい)台風 |
800 km以上 | 超大型(非常に大きい)台風 |
台風の最大風速(10分間平均)によって決まる
最大風速(10分間平均) | 台風の強さ |
---|---|
17 m/s未満 | 熱帯低気圧 |
17~33 m/s未満 | 台風 |
33~44 m/s未満 | 強い台風 |
44~54 m/s未満 | 非常に強い台風 |
54 m/s以上 | 猛烈な台風 |
現在の台風11号に大きさが表示されていないのは”風速15m/s以上の半径”が500km未満だから。
今後の台風11号の動き
今後、数日間は西進する予報の台風11号ですが、気象庁の予報では9月3日から北上を始める。よほうでは、この時点で中心気圧935hPa、中心付近の最大風速50m/s、最大瞬間風速70m/sに発達。台風の強さも”強い台風”から1ランクアップして”非常に強い台風”になる予報。
予報では北上を始めても勢力は衰えること無く、海水温が高いせいなのか、むしろ少し強くなる感じで九州に接近。
さらに、本州付近には秋雨前線が停滞する予報もでており、秋雨前線と台風が重なると大雨になる可能性が高く、そちらにも注意が必要。
現段階の予報で九州上陸時まで先の予報になると精度がかなり落ちてしまうので何とも言えませんが、警戒しておかないと危ないレベルになりそう。
今後も予報をこまめにチェックして動静を確認。早めの行動で対応するしかなさそうです。
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