ベルギーで強風により大型クルーズ船の係留ライン破断、渡橋落下

ベルギーで強風により大型クルーズ船の係留ライン破断、渡橋落下 事件・事故
スポンサーリンク

ベルギーで強風により大型クルーズ船の係留ライン破断、渡橋落下

2023年7月15日 午後2時45分頃、ベルギーのゼーブルージュに停泊していた大型クルーズ船「NORWEGIAN PRIMA」の係留ラインが強風により破断。船体が流されて岸から離れたことで、クルーズ船と岸壁との間に設置していたタラップが水中に落下するという事故が発生。

大型クルーズ船「NORWEGIAN PRIMA」は、事故が起きた日の朝7時に入港し岸壁に係留。乗船客がクルーズ船と岸壁との間を乗下船するために2本のタラップが設置されていた。事故が起きた時の平均風速は10m/s以下だったようですが、瞬間的に20m/s以上の突風が発生した時にクルーズ船の係留ラインが切れたとみられている。

幸い事故による負傷者は報告されていない。タグボート3隻の支援によりクルーズ船は元の位置に戻され、新たなタラップが取り付けられたという。寄港地の観光に出掛けていた2,000人以上の乗客は無事にクルーズ船へ乗船することが出来たそうです。

事故の様子を撮影した動画では、すでに係留ラインの何本かが切れた後でクルーズ船と岸壁との間は離れた状態。残っている数本の係留ラインがいとも簡単に切れていく中、タラップが水中に落下する瞬間が映されている。

 タラップが水中に落下する瞬間 

出典:YouTube | Adina McConaughey
出典:YouTube | Live At The Lake
スポンサーリンク

大型クルーズ船「NORWEGIAN PRIMA」

大型クルーズ船「NORWEGIAN PRIMA」
出典:Wikipedia | By Master0Garfield – Own work, Public Domain, Link

Norwegian Cruise Lineが運航する大型クルーズ船「NORWEGIAN PRIMA」はイタリアのフィンカンティエリグループのマルゲーラ造船所で建造され、2022年7月に引き渡しがおこなわれた。当初の建造費用は7億3,000万ユーロ、日本円に換算すると約1,095億円。

船名の ”PRIMA” はイタリア語で ”第一の” 、 ”最初の” という英語の ”first” と同じ意味があるそうです。その名の通り「NORWEGIAN PRIMA」は、新たなプリマクラスと呼ばれる階級の中で最初に建造されたクルーズ船。余談ですが、オペラの主役女性歌手のことを ”プリマドンナ” と言いますが、そのプリマもPRIMAと同じ意味。なのでプリ・マドンナではなくプリマ・ドンナ(prima donna)。ドンナ(donna)は、イタリアの貴婦人という意味があるそうです。

船名NORWEGIAN PRIMA
総トン数143,500トン
長さ293.4m
40.5m
速力20.5ノット
デッキ数20
客室1,646室
乗組員1,506人
乗客3,215人
建造年2022年7月
スポンサーリンク

タラップが水中に落下する瞬間

YouTube動画 岸壁側から撮影された事故の瞬間

スポンサーリンク
興味深い海の世界

あらゆるものが巨大な海の世界。
なかでもインパクトの強い画像を中心に海の世界を紹介。

スポンサーリンク
世界のサルベージ オペレーション

来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
世界各地で実施されている困難なサルベージの数々を紹介。

Crane1000をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました