引き揚げられた貨物船「OS 35」がオランダの解体施設に到着

引き揚げられた貨物船「OS 35」がオランダの解体施設に到着 事件・事故
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引き揚げられた貨物船「OS 35」がオランダの解体施設に到着

2023年8月18日、KOOLE Contractors はジブラルタル沖で引き揚げた貨物船「OS 35」を搭載した半潜水式バージ「FJORD」がアムステルダムの解体施設に到着したことを明らかにした。

2022年8月にジブラルタル沖の浅瀬で座礁した貨物船「OS 35」を撤去するためサルベージ作業をおこなっていたのは、Koole Contractors。予定していた工程に比べると撤去完了は少し遅れましたが、7月初旬に座礁した貨物船「OS 35」の船体を半潜水式バージ「FJORD」へ搭載することに成功。

AIS情報によると半潜水式バージ「FJORD」がアムステルダムに入港したのは8月15日。DECOM Amsterdamに到着した貨物船「OS 35」は、環境に配慮した方法で安全に解体がおこなわれるという。

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全長178mの貨物船「OS 35」サルベージ

2隻のクレーン付き台船で半潜水式バージへ搭載
出典:KOOLE Contractors
船首ブロックを半潜水式バージに搭載
出典:KOOLE Contractors

ジブラルタル沖で座礁した貨物船「OS 35」は全長178m、幅28m、総トン数20,947トン、建造年は1999年。載貨重量トン数は35,362トン。

座礁時のダメージと波浪による影響で船体の一部は大きく破損し、小さな船首ブロックと大きな船尾ブロックの2分割で撤去作業がおこなわれました。船尾ブロックは、準備作業により気密性が確保され自船の浮力で浮上させることが可能でしたが、船首ブロックは自船の浮力だけで撤去することが出来なかったため、2隻のクレーン付き台船に搭載したチェーンプラーを使用して半潜水式バージ「FJORD」に搭載。

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今治沖に沈んでいる「白虎」と「OS 35」は、ほぼ同じ長さ

出典:KOOLE Contractors

貨物船「OS 35」の船体は分割した状態で撤去されましたが、👆上の画像で桟橋に立つ人の大きさと比べると船体の大きさがよく分かります。

船名OS 35白虎セウォル号
総トン数20,947トン11,454トン6,825トン
長さ178m169.98m146.61m
28m26.0m22.2m
沈没場所の水深60m44m

現在、日本の今治沖で「白虎」のサルベージ作業がおこなわれており、近日中に水深60mの海底から引き揚げられようとしています。「白虎」の全長は約170m、「OS 35」の方が少し長いですがほぼ同じくらいの長さ。「白虎」の船体を分割撤去するという情報は無いので、170mの状態で引き揚げられる予定。

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