BALTIC EAGLEで50基のモノパイル設置完了

BALTIC EAGLEで50基のモノパイル設置完了 洋上風力発電
スポンサーリンク

BALTIC EAGLEで50基のモノパイル設置完了

Iberdrolaの掲載記事【2023年9月12日掲載】

Iberdrola installs all fifty monopiles of the Baltic Eagle offshore wind farm

(Iberdrolaはバルティック・イーグル洋上風力発電所のモノパイル50基すべてを設置)

https://www.iberdrola.com/press-room/news/detail/iberdrola-installs-all-fifty-monopiles-of-the-baltic-eagle-offshore-wind-farm

2023年9月12日、ドイツのバルト海で「BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM」の建設を進めている Iberdrola は、50基すべてのモノパイル設置が完了したことを発表しました。

モノパイル設置をおこなったのは、Van Oordの特殊杭打ち船「Svanen」。2023年4月25日に1本目のモノパイル設置完了が発表され、「Svanen」のAIS情報で確認出来る航跡を見ると8月末頃に現場を離脱し、9月8日にはオランダのロッテルダムに帰港していました。およそ4カ月間でモノパイル50本を設置。

出力9.5MWの風力タービンを搭載する基礎となるモノパイルは、最大で直径9m、長さ90m、重量1,421トンというサイズ。

スポンサーリンク

巨大なモノパイルを浮かべた状態で海上輸送

この現場で注目していた特殊杭打ち船「Svanen」によるモノパイル設置作業。なかでも「Svanen」による施工のため、打設するモノパイル上下の開口に蓋をして浮かべた状態で海上運搬する”フロート輸送”の詳細が見たかったんですが、今のところ作業の様子は公開されていないので非常に残念。今後、公開されることがあれば、記事として取り上げます。

モノパイルを製造したドイツのロストックにある EEW SPC から「BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM」の設置海域までは約80マイル(約148km)。

スポンサーリンク

「BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM」の概要

「BALTIC EAGLE」の概要
  • 設置位置:ドイツ リューゲン島から北東へ約30kmのバルト海、水深40~45m
  • 発電容量:476MW
  • 風力タービン:MHI Vestas V174-9.5 MW、50基
  • 風車基礎:着床式、モノパイル(長さ90m、最大重量1,421トン)
  • 完成予定:2024年末
スポンサーリンク

「BALTIC EAGLE」の関連記事

「BALTIC EAGLE」で最初の9.5MW風力タービン設置
2024年5月7日、Masdarはドイツ沖の「Baltic Eagle offshore wind farm」で1基目の風力タービン設置が完了したことを発表。
Liebherrのクローラークレーン2台によるモノパイル進水
ドイツの建設機械メーカーLiebherrが最近YouTubeで公開した動画に「BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM」で使用するモノパイルの進水作業をアップロードしていました。
「Baltic Eagle」で基礎とアレイ間ケーブル設置完了
2023年12月20日、Van Oordは「Baltic Eagle offshore wind farm」で50基のモノパイルとトランジションピース、そしてアレイ間ケーブルの設置が完了したことを発表しました。
DP2搭載の重量物運搬船によるトランジションピース設置
ドイツのバルト海で建設が進められている「BALTIC EAGLE」では、「Svanen」によるモノパイル設置が完了し、「Nexus」によるアレイ間ケーブル設置が始まろうとしていますが、並行してトランジションピース設置作業もおこなわれています
「BALTIC EAGLE」でケーブル敷設作業開始
2023年10月4日、Van Oordは「Svanen」によるモノパイル設置が完了した「BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM」でケーブル敷設作業が始まることを明らかにしました。
BALTIC EAGLEで50基のモノパイル設置完了
2023年9月12日、ドイツのバルト海で「BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM」の建設を進めている Iberdrola は、50基すべてのモノパイル設置が完了したことを発表しました。
「Svanen」によるBALTIC EAGLEのモノパイル設置開始
2023年4月25日、Van Oordは所有する特殊杭打ち船「Svanen」による「BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM」でのモノパイル設置を開始し、最初の設置作業が完了したと発表。
Baltic Eagleのトランジションピースがドイツに到着
ドイツのバルト海で建設中の「BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM」で使用するトランジションピースがドイツのザスニッツへ運搬されました。モノパイルの設置は2023年4月から開始される予定。
ThialfによるBaltic EagleのOSSトップサイド設置
ドイツで建設中のBaltic Eagle offshore wind farmで洋上変電所のトップサイド設置が行われました。重量4,250トンのトップサイド設置を行ったのはHeeremaの14,200トン吊りクレーン船「Thialf」。
Baltic Eagleの洋上変電所が完成 設置はThialf
バルト海に建設中のBaltic Eagle wind farmの洋上変電所が完成。重量約4,250トンのトップサイドを設置するのは、現在 Arcadis Ost 1 でタービン設置を行っている世界で2番目に大きなクレーン船「Thialf」。
Baltic Eagle OWFで使用するモノパイル50本完成
ドイツのロストックにあるEEW SPCで製作されている50本のモノパイルが完成。「BALTIC EAGLE」の洋上風車基礎として使用される予定で、2023年4月からVan Oordが所有する特殊杭打ち船「Svanen」で設置が始まる。
「Thialf」がグレートベルト・リンクを通過してバルト海へ
Aフレーム改造を行った「Thialf」がグレートベルト・リンクを通過してバルト海に入った。目的は「BALTIC EAGLE」の洋上変電所設置と「Arcadis Ost I」の風車タービン設置。
ドイツで2023年4月から打設予定の1,421トンのモノパイル
ドイツのロストックにあるEEW SPCで製作されている1,421トンのモノパイル。「BALTIC EAGLE OFFSHORE WIND FARM」の洋上風車基礎として使用される予定。打設するのはVan Oordの「Svanen」。
スポンサーリンク
興味深い海の世界

あらゆるものが巨大な海の世界。
なかでもインパクトの強い画像を中心に海の世界を紹介。

スポンサーリンク
世界のサルベージ オペレーション

来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
世界各地で実施されている困難なサルベージの数々を紹介。

Crane1000をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました