米の橋崩落事故でコンテナ船の移動完了、航路再開に向け大きく前進
2024年5月20日、メリーランド州ボルティモアで起きたフランシス・スコット・キー橋崩落事故で、船首に落下した橋桁などの重量により座礁したままとなっていたコンテナ船「DALI」の再浮上作業がおこなわれ、事故現場から2.5マイル(約4.6km)離れたシーガート・マリーン・ターミナルへの移動が完了しました。
コンテナ船「DALI」の衝突事故が起きたのは3月26日なので、実に55日ぶりの浮上ということになる。
コンテナ船「DALI」の再浮上は、5月20日の満潮時刻午前5時24分に合わせて予定されていましたが、実際に移動を開始したのは満潮時刻から1時間以上が経過した午前6時40分頃でした。その後、多くのタグボートによるサポートを受けながら非常にゆっくりとした速度で移動がおこなわれ、シーガート・マリーン・ターミナルへ無事係留。
今後、ターミナルで追加の検査がおこなわれる予定となっており、その間に船首部分の残骸撤去や積載されているコンテナの一部を降ろす作業も実施される。
コンテナ船「DALI」が移動した後の事故現場
出典:X | USACE Baltimore(@USACEBaltimore)
海面より上に出ている崩落した橋桁などはかなり撤去が進んでいますが、依然として海面下には多くの残骸が残されたままになっています。しかし、残骸撤去は残っているものの、コンテナ船「DALI」の再浮上・移動が完了したことで航路再開に向けて大きく前進したと言える。
コンテナ船「DALI」
船名 | DALI |
総トン数 | 95,128トン |
載貨重量トン | 116,851トン |
コンテナ積載容量 | 9,971TEU |
長さ | 299.92m |
幅 | 48.2m |
船籍 | シンガポール |
建造年 | 2015年3月 |
出典:MarineTraffic | Alf Ove Røyland
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