フランスで建設中の「Fécamp offshore wind farm」。先日、世界最大のクレーン船「Sleipnir」による重力式の風車基礎設置が始まったところですが、並行して洋上変電設備の設置も行われているようです。作業を行うクレーン船は5,000トン吊り「Orion」。
「ORION」による洋上変電設備設置
今回設置が行われたのは、洋上変電設備のジャケットとトップサイド。
【洋上変電設備】ジャケットとトップサイド
ジャケット
- 重量:1,500トン
- 高さ:約60m
- 足の本数:4本
トップサイド
- 重量:2,100トン
- 大きさ:41m × 29m
- 高さ:17m
ジャケット先行杭打設
ジャケットは事前に打設した先行杭に差し込むタイプ。4本の先行杭はSEP起重機船「Sea Installer」によって2022年4月に打設完了。

出典:Parc éolien en mer de Fécamp
ジャケット設置
先行杭にジャケット下端を差し込む為に、鉛筆の先のように先端を細くしてガイド材にしています。先端を尖らせているのは4本中の2本。その2本も高さ違いになっている理由は、1本ずつ先行杭への位置合わせを行うため。施工をやり易くするための工夫。

出典:Atlantique Offshore Energy
トップサイド設置

出典:Parc éolien en mer de Fécamp

出典:Atlantique Offshore Energy
「Orion」の現在地
現場が終わるとそそくさと次の場所へ向かっていました。仕向港はオランダのフリッシンゲン(Vlissingen)になっています。次はどこの現場へ行くんだろう。

よく読まれている記事