SEP船「CP-16001」長崎から北九州へ曳航
2023年10月初旬に建造場所のインドネシアから半潜水運搬船「RED ZED I」で日本へ運ばれたSEP起重機船「CP-16001」が、初作業に向けて長崎から北九州へ曳航されました。
9月の完成・引き渡し発表時に11月から北九州響灘洋上ウインドファームで基礎工事の一部と風力タービン設置をおこなうことが明らかにされており、施工の準備が進められている。
気になる建設工程は順調なのでしょうか。というのも、北九州響灘洋上ウインドファームでは2023年6月2日以降、海底調査で爆発物らしきものが複数発見されています。そのうち1発の機雷については9月25日に海上自衛隊による爆破処理がおこなわれ、残る爆発物等についても年内中の処理を目指していますが、第七管区海上保安本部の海上安全情報では依然として爆発物等が存在する緊急情報が発表されたままとなっており、現在も風力タービン設置エリアの2箇所に爆発物等が残っている状態。工程に大きな影響が出ていなければいいんですが、現在の工事進捗については不明。
非自航船のため曳船「かいこう」により曳航
SEP起重機船「CP-16001」のAIS情報によると、2023年10月26日12時頃に長崎を出港し、10月28日15時頃に北九州市若松区に到着。曳航距離は約430km、およそ230海里。4~7ノットの速度で曳航。
非自航船であるSEP船「CP-16001」を曳航していたのは多目的洋上作業船「かいこう」。SEP船「CP-16001」は、今後も作業に伴う移動時に曳航する必要が出てきますが、「かいこう」が常駐するかどうかは不明です。
SEP起重機船「CP-16001」の概要
船名 | CP-16001 |
クレーン能力 | 1,600トン |
長さ | 120m |
幅 | 45m |
深さ | 7.3m |
レグ長さ | 不明 |
建造年 | 2023年9月 |
多目的洋上作業船「かいこう」の概要
船名 | かいこう |
総トン数 | 877トン |
長さ | 56.0m |
幅 | 12.0m |
深さ | 5.2m |
機関出力 | 4,412kw (6,000PS) |
建造年 | 2020年10月 |
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コメント
CP16001、気になっていましたが、いよいよ事業開始ですかね。爆発物が気になるところですが頑張って頂きたい。
(補足)
曳船かいこうは昨年OFFSHORE OPERATION からSNマリンと言う会社に引き渡されているのでファンネルマークも変わっていたはず、、、?
コメントありがとうございます。貴重な情報にも感謝。