ノルウェー西部の沖合140km、北海に建設中の浮体式洋上風力「Hywind Tampen」で発電した最初の電力が、ガルファクス(Gullfaks)油田に供給されたそうです。
世界最大の浮体式風力発電所Hywind Tampenで送電開始
ノルウェー初の浮体式洋上風力発電所で完成すると世界最大となる「Hywind Tampen」で最初の電力が、送電先のガルファクス(Gullfaks)油田に供給されたそうです。元々の計画として「Hywind Tampen」で発電した電力は陸上への送電は行わず、北海の海上にあるスノーレ(Snorre)油田とガルファクス(Gullfaks)油田に送電される計画。完全に稼働すれば、2つの油田の電力需要の約35%が供給される見込み。
再生可能エネルギーである洋上風力で発電した電力を使用して化石燃料を採掘するという構図が少しいびつな感じに見えてしまいます。
浮体式の風車基礎は、スパー型と呼ばれるビール瓶のような形状の浮体。日本の長崎県五島市で建設中の「五島市沖洋上風力発電事業」で設置する風車と同じ基礎構造。発電容量は4倍くらい違いがありますが。
現在設置されている洋上風車は11基中7基
「Hywind Tampen」に現在設置されている洋上風車は11基中7基のみ。
当初は、2022年9月に11基の浮体式洋上風車設置が完了し、2022年内中に稼働する予定でしたが、設置する11基の風車のうち4基のタワー部材について不具合が見つかり完成が遅れています。
equinorの掲載記事によると、残りの4基については年内中に組立は行うが現地での設置は来年になる予定だそうです。なので「Hywind Tampen」の完成は2023年に延期されています。
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