浮体式洋上風力タービン「DemoSATH」に風速28mの嵐襲来
スペイン沖に設置している浮体式洋上風力タービン「DemoSATH」が風速28m/s、波高10mという嵐に耐えながら稼働する映像をSaitec Offshore TechnologiesがSNSで公開しました。
公開されたのは11月7日。なので、恐らく11月初旬にヨーロッパへ襲来した台風並みに発達した低気圧「Ciaran storm」通過時の映像とみられる。
浮体式洋上風力タービン「DemoSATH」に搭載されているのは、ローター直径96m、出力2MWの風力タービン。
「DemoSATHプロジェクト」と「Windfloat Atlantic」
台風並みに発達した低気圧「Ciaran storm」通過時の映像は、スペイン北部アルミンツァ沖の約3.7kmにあるBiMEPに設置された浮体式洋上風力タービン「DemoSATH」の他に、Principle PowerがLinkedInで公開したポルトガル沖の「Windfloat Atlantic」がある。
日本と同じ北半球にあるヨーロッパの低気圧は、反時計回りに風が中心に向かって吹き込むため、西側が大西洋に面しているポルトガル西部の「Windfloat Atlantic」の方が波高、風速が大きくなったようです。加えて、設置されている海域が「DemoSATH」は沖合3.7kmに対して、「Windfloat Atlantic」は沖合20kmで、より沖合に設置されているということも関係しているとみられる。
どちらも発達した低気圧「Ciaran storm」の影響に耐えたという点では同じ。両方の映像を見た感想として浮体の安定感は抜群。ちょっとやそっとの時化では転覆する感じが全くしない。なので、何か起こるとすると係留しているアンカー側の損傷トラブルが考えられるのかもしれない。
名称 | 最大波高 | 最大風速 |
---|---|---|
DemoSATH | 10m | 28m/s |
Windfloat Atlantic | 20m | 38.6m/s |
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