無人海洋ドローン(USVs)と呼ばれるハリケーンに関する科学データを計測するため開発された無人機によって撮影されたハリケーンが通過する嵐の中の映像。風速は40m/s以上、波高15m以上という想像を絶する過酷な状況。
Saildrone uncrewed surface vehicles (USVs)
海洋ドローンの開発を手掛けるSaildroneは、アメリカ海洋大気庁(NOAA)と提携し、ハリケーンに関する科学データを計測するため、2021年から無人海洋ドローン「USVs(Uncrewed Surface Vehicles)」を展開している。
映像を撮影した無人海洋ドローンは、「SD 1078」と呼ばれるものでハリケーンシーズン中に大西洋とメキシコ湾で運用されている7つの「ハリケーン」セイルドローンの1つ。ハリケーンの物理的プロセスを解明するため24時間体制でデータを収集している。
映像はカテゴリー4に発達したハリケーン「フィオナ」が大西洋を北上中に風速40m/s以上、波高15m以上という嵐の中撮影されたもの。嵐の中「SD 1078」は、時速15km程度の速度で航行。ところが、ある瞬間に16mを超える高波でサーフィン状態になり、一時的に時速60kmを超えるスピードに加速。最高速度39.7 mph(時速63.89km)を記録したそうです。
ハリケーンの強さは、1分間の最大風速をもとに5段階に分類されている。カテゴリー3以上のものを大型ハリケーン(Major Hurricane)と呼ぶ。
分類 | 風速(m/s換算) |
---|---|
カテゴリー1 | 33~42 m/s |
カテゴリー2 | 43~49 m/s |
カテゴリー3 | 50~58 m/s |
カテゴリー4 | 59~69 m/s |
カテゴリー5 | 70 m/s以上 |
ハリケーンの嵐の中の映像
1本目は2022年9月22日、「SD 1078」で撮影されたハリケーン「フィオナ」(Hurricane Fiona)の嵐。
2本目は2021年9月30日、「SD 1045」で撮影されたハリケーン「サム」(Hurricane Sam)
よく読まれている記事