中国で建造中の2,500トン吊りSEP起重機船「Seaway Ventus」の進水式が行われました。船体設計は GustoMSC によるもので、日本の清水建設が建造した「BLUE WIND」と同タイプの NG-14000XL-G。
2,500トン吊りSEP起重機船「Seaway Ventus」進水式
2023年1月10日、中国の招商局重工(CMHI)海門基地で建造している2,500トン吊りSEP起重機船「Seaway Ventus」の進水式が行われました。
2021年11月に”First steel cutting”、2022年6月に起工式となる”Keel Laying”が行われ、この度の進水式に至った。「Seaway Ventus」が進水した画像を確認すると、見える部分で大きな残作業はクレーン搭載とクレーン設置部分のレグ延長。
2,500トン吊りSEP起重機船「Seaway Ventus」の概要
船名 | Seaway Ventus |
クレーン能力 | 2,500トン |
揚重高さ(2,500トン仕様) | 116.5m |
揚重高さ(1,600トン仕様) | 156.0m |
長さ | 142m |
幅 | 50m |
深さ | 11m |
喫水 | 6.2m |
DPS | DP2 |
デッキスペース | 4,600m2 |
レグ長さ | 109m |
最大作業水深 | 65m |
アジマススラスター | 3,500kW(4,759PS)×3 |
トンネルスラスター | 3,000kW(3,399PS)×3 |
最大航行速度 | 10ノット |
宿泊設備 | 130名 |
船体設計は「GustoMSC」
「Seaway Ventus」の船体設計は GustoMSC によるもので、日本の清水建設が建造した「BLUE WIND」と同タイプ。GustoMSCのサイトに掲載されているそれぞれの種別は以下の通り。
NGやSCが何を意味するのかは不明ですが、両船の船体寸法やレグの長さは同じで搭載されるクレーンの能力も2,500トン吊りで同一。さらに伸縮する”telescopic leg-encircling crane”を採用している点も同じ。
船名 | Seaway Ventus | BLUE WIND |
揚程 | 156m | 158.5m |
吊り上げ能力 | 1,600トン | 1,250トン |
ただし、クレーンを拡張した時の吊り上げ能力に差があり、「BLUE WIND」が揚程158.5mで吊り上げ能力1,250トンに対して、「Seaway Ventus」は揚程156mで吊り上げ能力は1,600トン。
「Seaway Ventus」の紹介動画
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