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2,500トンと1,800トン、2隻の大型SEP起重機船引き渡し

2,500トンと1,800トン、2隻の大型SEP起重機船引き渡し 起重機船、クレーン船
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2,500トンと1,800トン、2隻の大型SEP起重機船引き渡し

2023年9月19日、上海振华重工(ZPMC)が中交海峰風電発展股份有限公司(CCCC HAIFENG WIND POWER DEVELOPMENT CO.,LTD.)向けに建造した2隻のSEP起重機船「海峰1001」「海峰1002」が完成し、引き渡しがおこなわれました。

SEP起重機船「海峰1001」「海峰1002」のクレーン能力は、2,500トンと1,800トン。

2022年5月16日に4,000トン吊りクレーン船「海峰2001」を含めた3隻同時に建造を開始。2023年4月18日には、同じく3隻同時に進水式がおこなわれ、このたび完成・引き渡しとなりました。建造期間はおよそ1年4カ月。

2隻とも20MWの風力タービン設置が可能で、自船甲板に20MWの風力タービン資材2セット分を積み込むことが出来るという。

2,500トン吊り「海峰1001」は引き渡し後に、広東省恵州市沖合の中広核恵州港口二PB洋上風力発電所(CGN Huizhou II PB Offshore Wind Farm)で明陽智能(MingYang Smart Energy)の12MW風力タービン25基を設置する予定になっているという。

トップ画像で2隻のSEP起重機船に挟まれて桟橋に係留しているのは、最近進水したSOV船「至臻」(Zhi Zhen)。建造場所が同じZPMCなので偶然映ってるようです。

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クレーン能力が違う2隻のSEP船、船体寸法は同じ

2隻のSEP起重機船は面白い仕様になっていて、クレーン能力は2,500トンと1,800トンで異なりますが船体寸法は同じ。クレーンの最大吊り上げ高さにあたる揚程に関しても2隻ともメインフックで甲板上160m、補助フックで180mとなっていて差は無い。なのでクレーンブームの長さも多分同じ。画像で見比べても違いが全く分かりません。

クレーン能力以外に違いがあるのはレグ長さ。「海峰1001」は120mですが、「海峰1002」は130m。最大作業水深は70mで一緒。中国船級社の登録情報では、なぜか航行速力も8ノットと9ノットで違っていました。

船名海峰1001
(HAI FENG 1001)
海峰1002
(HAI FENG 1002)
クレーン能力2,500トン×1基
380トン×1基
1,800トン×1基
380トン×1基
揚程メイン:160m(甲板上)
 補助:180m(甲板上)
メイン:160m(甲板上)
 補助:180m(甲板上)
長さ133.8m133.8m
50m50m
深さ11m11m
レグ長さ120m130m
最大作業水深70m70m
甲板スペース4,500m24,500m2
可変甲板荷重6,500トン6,500トン
DPSDP-2DP-2
航行速力8ノット9ノット
SEP起重機船「海峰1001」「海峰1002」の概要

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