アジア最大の円筒型FPSO「海葵一号」輸送準備完了
2024年5月12日、中国の山東省青島市にある海洋石油工程股份有限公司で建造した円筒型FPSO「海葵一号」(Hai Kui Yi Hao)は、設置場所への輸送に向けて半潜水式重量物運搬船「新光華」(XIN GUANG HUA)に積み込む作業がおこなわれました。
円筒型FPSO(Floating Production, Storage and Offloading:浮体式生産貯蔵積出設備)の最大直径は約90mで、重量は約36,000トン。中国南部の香港沖合にある「流花11-1/4-1油田」へ輸送され、設置がおこなわれる予定。固縛完了後に輸送が開始されるということですが、5月13日時点では山東省の膠州湾に停泊したまま。
香港沖の設置海域では、水深324mの場所に12本のラインで係留。稼働を開始すると1日当たり最大で約5,600トンの原油取り扱いを想定。設計耐用年数は30年で15年間はドックに戻ることなく連続稼働が可能。
半潜水式重量物運搬船「新光華」
船名 | 新光華 |
総トン数 | 84,503トン |
載貨重量トン | 97,692トン |
長さ | 255.0m |
幅 | 68.0m |
深さ | 14.5m |
甲板深度 | 16.0m(最大) |
DPS | DP-2 |
建造年 | 2016年 |
出典:COSCO SHIPPING Heavy Transport
膠州湾でおこなわれた積込作業
円筒型FPSO「海葵一号」を半潜水式重量物運搬船「新光華」の甲板に積み込む作業は、山東省青島市にある海洋石油北側の膠州湾でおこなわれたようです。
青島市から設置場所の「流花11-1油田」までは約2,000km(約1,080海里)。平均10ノットで航行しても輸送時間は4.5日を要する。
出典:龙de船人
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