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直径約90m、円筒型FPSO「海洋石油122」本体部分が完成

直径約90m、円筒形FPSO「海洋石油122」本体部分が完成 石油プラットフォーム
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直径約90m、円筒型FPSO「海洋石油122」本体部分が完成

中国の山東省青島市にある海洋石油工程股份有限公司で建造が進められている円筒型FPSO「海洋石油122」(Hai Yang Shi You 122)の本体部分が完成。

本体は下部船体と上部モジュールで構成されており、部品点数は約50万にも及ぶという。最大直径は約90m、重量は約36,000トン。石油・ガスの最大貯蔵量は最大60,000トン、設計排水量は100,000トン。設計耐用年数は30年で、15年間はドックに戻ることなく連続稼働できるとのこと。逆に考えるとドックで定期修繕するために沖合の油田から最低でも1回は係留解除・曳航をおこなうという想定。とんでもなく手間がかかりそうですけど、総合的な効率を考えるとメリットがあるんだと思います。

円筒型FPSO「海洋石油122」の建造に着工したのは2022年3月。報道されている情報では現在、動作確認などをおこなう段階に入っており、完成予定は2024年。完成後は中国南部の香港沖合にある「流花11-1油田」で稼働する予定となっており、水深324mの海底から日当たり5,600トンの原油を処理することが見込まれている。

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昨年完成した「Penguins FPSO」よりも2,000トン増量

今回のFPSO「海洋石油122」と同じ山東省青島市で建造され、昨年2022年11月末に完成したFPSO「Penguins FPSO」は、円筒型FPSOとして最大と言われていました。最大直径に関しては建造場所のドックが同じなのでほぼ同じ大きさですが、重量に関しては「Penguins FPSO」34,000トンに対して、「海洋石油122」は36,000トン。2,000トンも増量されています。

「Penguins FPSO」は建造場所の中国から北海の「Penguins oil and gas field」まで17,000海里以上の距離を運搬するため、半潜水式重量物運搬船「WHITE MARLIN」に積まれた状態で運搬。一方、「海洋石油122」は中国国内の移動ですが、建造場所から設置場所までは約2,000km(約1,080海里)。結構な運搬距離があり、「海洋石油122」の船体が航行するような構造になっていないことを考えると「Penguins FPSO」と同じように半潜水式重量物運搬船による運搬方法が取られると思われる。建造するのも大変ですが、運搬・設置という作業も大変そう。

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