石油プラットフォーム廃止で重要な工程「フックダウン」
石油およびガスプラットフォームの廃止措置をおこなう上で重要な工程の一つに「フックダウン(hookdown)」と呼ばれるものがあるそうです。「フックダウン」とは、プラットフォームで生産をおこなっていた時に使用していたケーブルや配管などの接続を切断するという作業。
Heerema Marine ContractorsがLinkedIn(ビジネス特化型SNS)に投稿した動画では、Heeremaの社員と思われるイケメンが「フックダウン」の作業について解説しながら紹介してくれています。ただ、動画には字幕が無く、英語のヒアリングが出来ない私には何を説明してくれているのかを聞き取ることが出来ないのが残念。でも、動画を見るだけでだいたい理解できるし興味深いものでした。
紹介されている現場は、Kinsale Headガス田のKinsale Bravoと呼ばれるプラットフォームを撤去するプロジェクト。2022年に14,200トン吊りのクレーン船「Thialf」でトップサイドの撤去がおこなわれています。
トップサイドを吊り上げるための吊り金具を溶接
ケーブルや配管などの接続を切断する作業以外にも撤去に向けた準備として、吊り上げるための巨大な金具をトップサイドに溶接する場面も映されています。
金具の下側には、溶接前に傾きを調整するためと思われるボルトが4箇所に取り付けられています。そして、ワイヤーを掛けるトラニオンの部分には玉掛けしたワイヤーが緩んだ時に外れないように、ストッパーの役割を果たす鋼棒を差し込めるような細工が施されています。
出典:Heerema Marine Contractors
取り付けた金具にワイヤーを掛ける作業は、その大きさ故に数人がかりでおこなう必要があります。Kinsale Bravoトップサイドの重量は不明ですが、使用しているワイヤーは「Thialf」クラスのクレーン船が取り扱うものの中では、細いほうなのかもしれません。
Kinsale Bravo撤去作業
LinkedInに投稿されたHeerema Marine Contractorsの動画。
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