石狩湾新港洋上風力発電施設の海上工事に着手

石狩湾新港洋上風力発電施設の海上工事に着手着床式

 北海道石狩湾新港に建設予定の石狩湾新港洋上風力発電施設の海上工事が始まったようです。発電容量は112MW。秋田洋上風力の140MWに比べると規模は大きくないようですが、設置する洋上風車1基あたりの規模は8MWなので秋田洋上風力に比べ倍近い大きさ。そして、施工を行うのは日本の作業船。なかでも2022年10月完成予定の清水建設が建造している世界最大級のSEP起重機船「BLUE WIND」による作業は見どころ。

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石狩湾新港洋上風力発電施設

 日本国内における商業ベースでの着床式洋上風力発電所としては2件目となる石狩湾新港洋上風力発電施設の海上工事が始まった。

石狩湾新港洋上風力発電施設の概要
  • 国内最大の8MW洋上風車設置
  • 国内最⼤規模の洋上⾵⼒と蓄電池を保有する施設
  • 設置位置:北海道 石狩湾新港、沖合1.6km
  • 発電容量:SG 8.0-167 DD、8MW×14基=112MW(接続容量99MW)
  • 風車基礎:着床式、ジャケット式(重量750トン)、先行杭
  • 売電先:北海道電力ネットワーク株式会社、売電期間20年
  • 運転開始予定:2023年12月

国内最大の8MW洋上風車

 設置される洋上風車はSiemens GamesaのSG 8.0-167 DD、定格出力8MW、ローター直径167m。秋田洋上風力で設置されている風車は定格出力4.2MW、ローター直径117mなので、定格出力は1.9倍、ローター直径は4割増加して一気に大型化しています。

国内最⼤規模の洋上⾵⼒と蓄電池を保有する施設

 まだ件数がすくないので国内最大規模の洋上風力というと少し違和感がありますが、洋上風力により発電した電力を陸上で蓄電する設備を保有するというのは特徴のひとつであると言えそうです。

 なぜ、蓄電する設備を設置するのか?

 電力需給事情や電力系統による制約により発電した電力を全量使い切ることが出来ない時間帯が長いそうです。その為、洋上風力による出力が発電所の出力を上回る時は蓄電池に充電。逆に、洋上風力による出力が発電所の出力を下回る時は蓄電池から放電してその差を補うという電力ロスが出ない仕組みを採用するようです。

 ただ、大型蓄電施設を設置しても余剰電力が相当量発生するらしい。その余剰電力を利用して水素サプライチェーン構築の事業実現性及び実証事業の検討も行うという。

日本最大の全旋回クレーン船による基礎杭打設

 海上工事が始まり、現地海域で最初に行われたのはジャケットの基礎杭打設。作業を行っているのは全旋回式クレーン船としては国内最大の1,800トン吊り「第一豊号」。

 AIS情報を見てみると確かに石狩にいましたが、7月末からAIS情報が更新されていないようでした。そんなに前から到着して準備してたのかな。

「第一豊号」のAIS情報

ジャケットは北九州若松区で製作

 基礎杭打設後に設置されるジャケットは遠く離れた北九州の若松区で製作中。現地での設置作業は2023年になるそうです。ジャケット重量は750トン。「第一豊号」で設置可能だと思いますが、どのクレーン船で設置するのかは不明。

 ジャケット設置してすぐに上部の風車組立とはならないと思うので出来れば「BLUE WIND」が来る前にジャケットを設置しておきたいはず。ただ、場所が北海道なので1,000トン吊り以上のクレーン船回航費を考えると「第一豊号」が引き続き設置もありえる。「BLUE WIND」で設置する可能性もある。どのクレーン船で設置するのか楽しみです。

SEP起重機船「BLUE WIND」の登場は2023年春以降

 一番気になるSEP起重機船「BLUE WIND」が現地で作業するのは、2023年春以降。2022年10月完成後、広島の江田島で習熟訓練。その後、石狩に来る前に富山県下新川郡入善町で建設予定の洋上風力で、3MW風車3基の基礎と風車組立を行うそうです。例の明陽智能(MingYang Smart Energy)が受注したところ。

 3MW風車なので8MWに比べると施工難易度は下がるかもしれませんが、冬の日本海は油断ならないので注意が必要かも。

 無事に施工が進むことを祈っています。

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