フランスの「Provence Grand Large」で浮体式洋上風車設置完了
2023年10月11日、フランスの浮体式洋上風力試験プロジェクト「Provence Grand Large」で3基の浮体式洋上風力タービン設置作業が完了しました。
1基目の浮体式洋上風力タービンを沖合へ曳航開始したのが9月初旬。1ヶ月弱の間に残り2基の風力タービンも順番に沖合へ曳航され、水深100mの設置海域で係留がおこなわれた。今後、発電した電力を送電するケーブルへの接続や一連のテストを経て、2024年初頭に運転開始が予定されているという。
係留方法にはTLP方式を採用
3基の浮体式洋上風力タービンには、それぞれSiemens Gamesa製の出力8.4MW風力タービンを搭載。
浮体を係留する方法として採用しているのは、TLP(Tension Leg Platform)方式。
浮体の反力には、油圧ハンマーによる打撃ではなく杭内の海水を排水して貫入させるサクション(吸引)パイルアンカーを使用。サクションパイルアンカーと浮体をチェーンで繋ぎ、接続後に係留ラインを緊張し、浮体を降下させて設置している。
曳航時の浮体と設置時の浮体を比較すると、大きな力で浮体を海底側に引っ張っていることがよく分かる。
「Provence Grand Large」の概要
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