台湾の大彰化2b&4で3,260トンの洋上変電所トップサイド設置

台湾の大彰化2b&4で3,260トンの洋上変電所トップサイド設置 洋上風力発電
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台湾の大彰化2b&4で重量3,260トンの洋上変電所トップサイド設置

2025年3月24日、Ørsted台湾の「Greater Changhua 2b and 4 offshore wind farms」で洋上変電所の設置に成功したと発表しました。

洋上変電所の設置作業は、Heerema Marine Contractors所有の5,000トン吊りクレーン船「Aegir」によって実施されました。

Ørstedが事業を進めている「Greater Changhua 2b and 4 offshore wind farms」は、台湾中西部の彰化県沖に出力14MWの風力タービン66基を設置する計画で総発電容量は920MW。風力タービン基礎にはサクションバケットジャケットを採用しており、ジャケットと風力タービンの設置作業が間もなく開始される予定。

洋上変電所を輸送した「MIGHTY SERVANT 3」と「TRANSSHELF」

洋上変電所のジャケットとトップサイドは、Boskalis半潜水式重量物運搬船「MIGHTY SERVANT 3」、「TRANSSHELF」で輸送がおこなわれました。

インドネシアのバタム島からジャケットを輸送した半潜水式重量物運搬船「MIGHTY SERVANT 3」には固定用の杭8本も合積み。そして、今回設置がおこなわれたトップサイドは、シンガポールにあるSeatriumのPioneer Yardから半潜水式重量物運搬船「TRANSSHELF」によって輸送がおこなわれました。

重量
ジャケット3,137トン
トップサイド3,260トン

2024年にアップグレードを実施したクレーン船「Aegir」

出典:Heerema Marine Contractors

クレーン船「Aegir」はシンガポールのSeatriumで2024年にアップグレードを実施。アップグレード内容は、2番ホイストの吊り上げ能力を2,000トンから3,200トンへ、そして揚程を110mに増強するというもの。クレーンの最大吊り上げ能力5,000トンは変わらず。

Heerema Marine Contractorsはアップグレードの理由について、Ørstedが台湾の彰化県沖で開発を進めている「Greater Changhua 2b and 4 offshore wind farms」での施工に向けた準備であると説明していました。

トップサイドを設置する画像を見ると、使用しているフックは5,000トンのメインフック。したがって、ジャケット設置時に2番ホイストを使用していたことが推測されます。ジャケットの形状が不明なので正確な高さは分かりませんが、輸送船に搭載された状態のジャケットは相当な高さになっているので、アップグレードする必要があったものと思われる。

【動画】クレーン船「Aegir」アップグレードの様子

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