東洋建設がケーブル敷設船建造の様子をYouTubeで公開

東洋建設がケーブル敷設船建造の様子をYouTubeで公開 洋上風力発電
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東洋建設がケーブル敷設船建造の様子をYouTubeで公開

2025年4月9日、東洋建設はルーマニアで建造している自航式ケーブル敷設船(建造番号:NB 980)の建造過程をYouTubeで公開しました。

東洋建設が建造中の自航式ケーブル敷設船は、イタリアの造船会社フィンカンティエリ傘下のVARDによる船体設計で ”VARD 9 15” を採用。長さ150m、幅28mの船体は日本の自然条件に最適な仕様となっており、水深の浅い海域から深い海域まで幅広いエリアで高い稼働率の作業が可能。

2023年12月に建造契約を締結、2024年7月に鉄鋼切断式(First Steel Cutting Ceremony)がおこなわれ、同年9月にルーマニアのVARD Brăila Shipyardで起工式(Keel Laying Ceremony)をおこなった後、2025年2月に船体後部の進水。完成・引き渡し時期は2026年上半期の予定。

船体の前後を別の場所で建造してドッキングするという少し変わった方法で建造が進められているようですが、公開された動画にはVARD Brăila Shipyardで建造した船体後部の進水・曳航に加えて、Vard Tulcea Shipyardで建造している船体前部とドッキングする様子も公開されていました。

自航式ケーブル敷設船の船名も気になるところですが、現時点では発表されていません。

ルーマニアの建造場所 VARD BrăilaとVard Tulcea

船体後部の建造場所であるVARD Brăila Shipyardと船体前部の建造およびドッキングをおこなっているVard Tulcea Shipyardはともにルーマニアのドナウ川に面した場所にある。2つの造船所は直線距離で約65kmですが、ドナウ川を通って約100km(約54海里)という位置関係。

ドナウ川を挟んで北側はウクライナであるため、順調に建造が進み、無事に日本への回航が完了することを願うばかり。

自航式ケーブル敷設船の概要

総トン数19,000トン
長さ150m
28m
深さ12m
喫水7m(最大)
ケーブル容量9,000トン
甲板面積2,500m2
宿泊設備90人
DPSClass 2
クレーン250トン、100トン
(動揺低減機能付き)
その他の設備ヘリデッキ
4点係留装置
2×ROV システム
バッテリー蓄電
ケーブル敷設船の仕様
投資額300億円、東洋建設が自航式ケーブル敷設船建造を発表
自航式ケーブル敷設船の完成イメージ
出典:TOYO CONSTRUCTION
建造タイムライン

【動画】ケーブル敷設船 建造過程(ルーマニア)

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