東洋建設の自航式ケーブル敷設船「DISCOVERY」日本へ向け航行開始

東洋建設の自航式ケーブル敷設船「DISCOVERY」日本へ向け航行開始 国内ニュース
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東洋建設の自航式ケーブル敷設船「DISCOVERY」日本へ向け航行開始

2026年7月21日、VARDはLinkedInへの投稿で東洋建設の自航式ケーブル敷設船「DISCOVERY」がノルウェーのTomrefjordにあるVard Langstenを出発し、日本へ向けて航行を開始したことを発表しました。

ケーブル敷設船「DISCOVERY」のAIS情報によると、ノルウェーのVard Langstenを出発したのは2026年7月17日10時ごろ(ノルウェー時間:UTC+2)。仕向け先はジブラルタルとなっており、到着予定は7月29日。ジブラルタルから日本までの航行経路は、喜望峰航路なのかスエズ運河航路なのか、現時点で不明。ケーブル敷設船「DISCOVERY」は7月22日時点で、ドーバー海峡手前の北海を速力10ノットで航行していました。

ジブラルタルから喜望峰航路で日本(東京)まで航行した場合、航行距離は約25,500km(約13,800海里)。スエズ運河を通過する航路だと、約18,500km(約10,000海里)。それぞれの経路を平均速力10ノットで航行した場合の必要日数および概算到着予定日は以下の通り。航行距離から所要日数を計算すると、あらためて日本までの道のりはまだまだ遠いことがよく分かる。

航路航行距離所要日数概算到着日
喜望峰航路約25,500km(約13,800海里)57.5日9月25日
スエズ運河航路約18,500km(約10,000海里)41.7日9月9日
ジブラルタルから日本までの航行距離、所要日数および概算到着日

建造期間は2年間

自航式ケーブル敷設船「DISCOVERY」は、およそ2年前の2024年7月に鉄鋼切断式(First Steel Cutting Ceremony)がおこなわれ建造を開始。

ルーマニアのVARD Brăila ShipyardおよびVard Tulcea Shipyardで船体建造と一次艤装をおこなった後、ノルウェーのTomrefjordにあるVard Langstenへ回航して二次艤装および総合試運転を実施。2026年6月にノルウェーのVard Langstenで東洋建設へ引き渡された自航式ケーブル敷設船「DISCOVERY」は今後、ノルウェーから日本への回航および国内での最終仕上げを経て、実運用に向けた準備を整えるという。

建造タイムライン

自航式ケーブル敷設船「DISCOVERY」の概要

自航式ケーブル敷設船「DISCOVERY」
出典:VARD

自航式ケーブル敷設船「DISCOVERY」は、イタリアの造船会社フィンカンティエリ傘下のVARDによる船体設計で ”VARD 9 15” を採用。長さ150m、幅28mの船体は日本の自然条件に最適な仕様となっており、水深の浅い海域から深い海域まで幅広いエリアで高い稼働率の作業が可能。ケーブル積載容量は国内最大級の9,000トンで最大吊り上げ能力400トンと100トンのクレーン2基を搭載し、DP Class 2のDPS(自動船位保持装置)により、変化の激しい海象条件のもとでも安全かつ高精度なケーブル施工を実現。ケーブル敷設システムは着脱可能となっており、Cable Laying ModeとConstruction Modeの切り替えが可能。将来本格化が見込まれる浮体式洋上風力の係留工事や海底直流送電(HVDC)網の構築など、次なる市場フェーズにも柔軟に対応できる拡張性を備えている。

船名DISCOVERY
総トン数18,985トン
長さ150.1m
28m
深さ12.2m
喫水7m(最大)
ケーブル容量9,000トン
甲板面積2,000m2
速力12ノット
宿泊設備90人
DPSClass 2
クレーン400トン、100トン
(動揺低減機能付き)
ハイブリッドシステムバッテリー2,000kWh
船籍日本
母港石狩湾新港

関連 東洋建設は自航式ケーブル敷設船の母港を石狩湾新港とする協定締結

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【動画】Vard Langstenを出発するケーブル敷設船「DISCOVERY」

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