「Dogger Bank」で最初のHaliade-Xを設置
VOLTAIRE INSTALLS FIRST NEXT GENERATION WIND TURBINES TO HELP DELIVER FIRST POWER AT DOGGER BANK IN THE UK
(VOLTAIRE、英国のドッガーバンクで初の電力供給を支援するため、初の次世代風力タービンを設置)
https://www.jandenul.com/news/voltaire-installs-first-next-generation-wind-turbines-help-deliver-first-power-dogger-bank-uk
イングランドのヨークシャー沖130kmに建設中の「Dogger Bank Wind Farm」で、最初の風力タービン設置が完了。GEの出力13MW「Haliade-X」を設置したのは、Jan De Nulの3,200トン吊りSEP起重機船「Voltaire」。
Jan De Nulの掲載記事によると、1基目の風力タービンは設置して間もなく発電を開始したという。
設置したGEの13MW風力タービン「Haliade-X」は、ローター直径220m、ブレード長さ107m。設置場所でのブレード先端高さは水面上260mに達する。
3,200トン吊りSEP起重機船「Voltaire」
船名 | Voltaire |
クレーン能力 | 3,200トン |
甲板上の揚程 | 162.5m |
長さ | 169.3m |
幅 | 60m |
深さ | 14.6m |
レグ長さ | 130m |
作業水深 | 最大80m |
建造年 | 2022年 |
世界最大の洋上風力発電所「Dogger Bank Wind Farm」
名称 | Dogger Bank A | Dogger Bank B | Dogger Bank C | 合計 |
発電容量 | 1.2GW | 1.2GW | 1.2GW | 3.6GW |
風力タービン | GE Haliade-X 13MW | GE Haliade-X 13MW | GE Haliade-X 14MW | ― |
設置数 | 95基 | 95基 | 87基 | 277基 |
風車基礎 | モノパイル | モノパイル | モノパイル | ― |
完成予定 | 2023年 | 2024年 | 2026年 | ― |
設置位置はイングランド、ヨークシャーの東130km沖合にある北海。「Dogger Bank Wind Farm」は、Dogger Bank A、Dogger Bank B、Dogger Bank Cという3つのフェーズで開発されており、それぞれの発電容量は1.2GW、合わせると3.6GW。完成すれば世界最大の洋上風力発電所となる。
プロジェクトは、英国エネルギー大手SSEグループ傘下のSSE Renewablesと石油会社Equinor、ノルウェーの洋上風力発電会社Vårgrønnという3社による合弁事業。出資比率は、SSE Renewables(40%)、Equinor(40%)、Vårgrønn(20%)。
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「Dogger Bank Wind Farm」でおこなわれた今回の「Voltaire」による風力タービン設置は、建造後の初作業という事もあり注目していましたが、それよりも気になるのがアメリカでおこなわれている「Vineyard Wind」の風力タービン設置作業。
ジョーンズ法による規制があるので風力タービン部材を設置海域まで台船運搬し、SEP起重機船「SEA INSTALLER」で吊り取って作業をおこなうための工夫が盛り込まれた施工方法を採用。しかし、全く施工状況が公開されないので上手くいっているのか非常に気になる。ただ、今回の「Dogger Bank Wind Farm」も設置後、情報が公開されるまでにかなりのタイムラグがあったので、もう少しすると「Vineyard Wind」のほうも明らかにされると思うんですが・・。情報が公開されればお伝えします。
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