秋田市で風力タービンブレード落下事故、近くで倒れていた男性死亡

秋田市で風力タービンブレード落下事故、近くで倒れていた男性死亡 国内ニュース
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秋田市で風力タービンブレード落下事故、近くで倒れていた男性死亡

2025年5月2日、秋田市新屋町で海岸から約300mの位置にある「新屋浜風力発電所」の風力タービンブレードが落下する事故が発生。

報道されている情報によると、5月2日午前10時半ごろに ”風車からプロペラが落下している” と警察に通報があったという。そして、落下したブレードの近くで頭にケガをして意識不明の男性が見つかり、市内の病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。

落下したブレードは3枚のうち1枚で風力タービン北側の広範囲に破片が飛散。中でも長さ20m程度あると思われる最も大きな破片が風力タービンから約70m北側のあずまや付近に落下しており、死亡した男性はこの近くで自転車と一緒に発見されたそうです。

事故当時、秋田市には強風注意報が出されており、午前8時前には23m/sの最大瞬間風速を観測していたという。強風がブレード折損を引き起こした1つの要因である可能性は考えられますが、直接の原因となるほどの風速ではなさそう。事故が起きた時、風力タービンでは何が起こっていたのか。今後の調査により明らかにされる情報に注目したい。

警察はブレードが落下した原因や死亡した男性との関連について詳しく調べている。

15年前にも同じ風力タービンでブレード落下事故が起きていた

今回事故が起きた風力タービンは、15年前の2010年12月にもブレード落下事故が起きてたという。

15年前に起きたブレード落下事故の原因は落雷。その後、ブレードを交換して運転を再開。今回の事故当時、現場で落雷は記録されておらず、直近で落雷が記録されたのは1カ月以上前の2025年3月。風力タービンを運営・管理するさくら風力株式会社は3月の落雷後、異常は無かったとして落雷が直接的な原因ではないと考えていると述べている。

風力発電所の運営会社による事故に関する発表

風力タービンブレード落下事故が起きた「新屋浜風力発電所」を運営・管理するさくら風力株式会社の親会社にあたる株式会社新エネルギー技術研究所(Reetech,Renewable Energy Technology)は、2025年5月4日にウェブサイト上で事故に関する発表を掲載。

落下したブレードの近くで倒れていた男性が死亡したことについて、心からその男性のご冥福をお祈りするとした上で、今後、事故との因果関係について警察当局の捜査に全面的に協力すると述べている。事故現場の確認を開始し、事故原因の究明と再発防止に向けて、全力を尽くし信頼回復に向けて誠心誠意努め、新たな事実が判明次第、速やかに公表するという。

事故が起きた風力タービンはENERCON製の出力1.99MW「E-82」。ローター直径は約82mということなのでハブの大きさが不明ですが、ブレード長さは40m程度であると思われる。

発電所名新屋浜風力発電所
事業会社さくら風力株式会社(設立2009年3月19日)
運転開始時期2009年11月
風力発電機型式E-82、エネルコン社製(ドイツ)
定格出力1,990kW
ハブ高さ約78m
ローター直径約82m
カットイン風速2.5m/s
カットアウト風速34m/s
メンテナンス委託先株式会社日立パワーソリューションズ
点検頻度・委託先との包括保守契約に基づく通年保守対応
・事業会社の監理下での委託先による年2回の定期自主検査
・事業会社の主任技術者による毎月の月例点検

【動画】秋田朝日放送のニュース動画

動画の0:20~秋田朝日放送の情報カメラがブレード落下の瞬間を捉えた映像が出てきます。

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