ベトナムのブンタウで全長約140m、重量4,844トンのジャケット積込が行われました。積込作業を行ったのはベルギーのSarens。ジャケットの移動に使用されたのは、588トンのストランドジャッキ4台。
ベトナムのブンタウで行われた4,844トンのジャケット積込
ミャンマー沖で開発されている Zawtika development project(Phase 1D)と呼ばれるガス田のジャケット2基の積込がベトナムのブンタウで行われました。積込作業を行ったのは、ベルギーに本社を置きクレーンの製造や重量物運搬などを行うSarens。
Sarensの記事によると、2基のジャケット積込作業は9月末と11月中旬に行われ、作業にあたってSarensは以下の機材を準備したようです。
実際の作業では、588トンのストランドジャッキ4台でジャケットの移動は出来たようで、800トンのストランドジャッキは使用しなかったそうです。
積み込みを行ったジャケットは、長さ140.3m、重量4,844トン。移動距離は、陸上21mと運搬台船127mの合わせて148m。スキッドウェイ(skidway)と呼ばれるレールの上をストランドジャッキで引っ張って滑らせるように移動。積込場所の水深が浅く運搬船が着底する恐れがあったため、喫水を保持しながら水平を保つという点に細心の注意が払われたようです。
半潜水式のジャケット進水台船「Holmen Pacific」
船名 | Holmen Pacific |
長さ | 160m |
幅 | 40m |
深さ | 12m |
総トン数 | 25,138トン |
載貨重量トン数 | 34,400トン |
建造年 | 2012年 |
ジャケットの運搬船として使用されたのは「Holmen Pacific」という半潜水式の進水台船。
全長160mの「Holmen Pacific」は、一見すると自航式のようにも見えますが、非自航式。ジャケットなどの進水作業を行うために船体は半潜水式となっている。
ジャケット進水時は、バラスト調整により船体を傾けてジャケットの進水を行う。
-ジャケット進水動画-
11基の巨大なジャケット進水。最も重たいジャケットの重量は49,375トン。動画だとストランドジャッキを使用した積込の様子も分かりやすい。「Holmen Pacific」は3番目に登場します。
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