先日、北海にあるタイラ油田で17,000トンのトップサイド設置をおこない、吊り上げ世界記録を更新した「Sleipnir」が残りの2つのブリッジとフレアタワーを設置してタイラ油田での作業を完了した。
「Sleipnir」2つのブリッジとフレアタワーを設置
![](https://crane1000.com/wp-content/uploads/2022/10/sleipnir-installs-130m-long-flare-tower-01.jpg)
出典:Heerema
デンマーク沖合の北海にあるタイラ油田で作業を行っていた世界最大のクレーン船「Sleipnir」は、プラットフォーム間に架かる2つのブリッジとフレアタワーを設置してタイラ油田での作業を完了した。
先日、10月4日に17,000トンのトップサイド設置を行い、「Sleipnir」は吊り上げ世界記録を更新。
ブリッジ設置
![](https://crane1000.com/wp-content/uploads/2022/10/sleipnir-installs-130m-long-flare-tower-03.jpg)
出典:Heerema
プラットフォームの間に架けられるブリッジの長さは85.4m。吊り荷が長いからなのか、施工的にやり易いからなのかは分かりませんが、タンデムリフトで設置。
![](https://crane1000.com/wp-content/uploads/2022/10/sleipnir-installs-130m-long-flare-tower-02.jpg)
出典:Heerema
吊り上げに使用しているのはメインフックではなく、Auxiliary Hoistと呼ばれる補助フック。ただ、補助フックでも世界最大の「Sleipnir」なので吊り上げ能力は2,500トンあります。タンデムなので5,000トンまで吊り上げ可能。ブリッジの重量は370トン。
フレアタワー設置
![](https://crane1000.com/wp-content/uploads/2022/10/sleipnir-installs-130m-long-flare-tower-04.jpg)
出典:Heerema
全長130mのフレアタワー設置。こちらも水切りと設置位置への移動中はタンデムリフトで吊り上げ。最終的な設置を行う画像ではクレーン1基での吊り上げになってます。使用しているフックはブリッジの時と同様、Auxiliary Hoistと呼ばれる補助フック。
![Sleipnirが全長130mのフレアタワーを設置](https://crane1000.com/wp-content/uploads/2022/10/sleipnir-installs-130m-long-flare-tower.jpg)
出典:Heerema
設置したフレアタワーの最高点は水面上170m。
HeeremaのHPに記載されている「Sleipnir」のスペックによると、ブーム長さは144m。Auxiliary Hoistの最大揚程は、喫水32m(最大時)で165m。喫水幅は12m~32m。
画像を見るとフレアタワー先端の高さまでAuxiliary Hoistのフックがきても巻き上げ限界まで少し余裕がありそうなので、喫水は20m前後くらいでしょうか。
それにしても、あのフレアタワーの玉掛け外しに行くの結構、勇気いりそうですね。拡大しても詳細までは見えないので不明ですが、自動で玉掛け外しする治具でも取り付けてあるのかな。
よく読まれている記事